第37回JC上級コース

新たな運動を構築できるリーダーを養成
全員で記念撮影

「金属労協の新しい運動の変化を踏まえ、金属産業の政策づくりを推進し、新たな労使関係を構築できる人材を養成する」ことを目的とする、第37回労働リーダーシップ上級コースが、11月10日から11月22日まで2週間の日程で開催された。上級コースには、加盟産別の企連・単組から代表9名が受講した。

明治学院大学での開講式では、JC本部を代表して鈴木議長が挨拶した後、来賓として明治学院大学の脇田良一学長、厚生労働省の青木豊政策統括官から祝辞を受け、力強い受講生宣誓で上級コースがスタートした。

團野事務局長の講義

受講生は、「3つの大きな変化を読み、労働組合の戦略を考える」ために、1週目は都内港区白金台の明治学院大学キャンパスにおいて、講義を通して、「社会の変化」と「企業の変化」を学び、2週目は横浜市にある三菱電機労組研修センター「メロンディアあざみ野」に全員合宿して、鈴木議長による「新たな時代に対応する労働組合活動」、團野事務局長による「金属労協の取り組み課題と挑戦」、小島顧問による「国際化と多国籍企業の労使関係」など「金属労協の運動の変化」について学んだ。

また、明学の大平・神田両教授を指導教授とする、4回にわたるゼミナールでは、労組や職場で現在抱えている諸課題を持ち寄り、それらの課題に共通する問題点を掘り下げて、解決策について話し合い、各人でその成果をレポートにまとめた。

この他、組合上級リーダーとして必要な実践スキルとして、「戦略づくりノウハウ」、「プレゼンテーション能力」、「カウンセリング能力」「ディベート能力」を関連付けて習得するアクティブ・アプローチも学んだ。

カウンセリング実習 ディベート実習 労働組合戦略論
シンポジウムでコメント
する鈴木議長
シンポジウムで発表する受講生

講義最終日の11月21日には、コース総括としてシンポジウムを開き、各人がアクティブ・アプローチで学んだスキルも活用し、パワーポイントを使ってその成果を発表しあった。シンポジウムには、ゼミナール担当講師と共に、JC本部から鈴木議長、團野事務局長、4産別から役員(武石電機連合書記次長、萩原自動車総連事務局長、高橋基幹労連事務局次長、佐野全電線中央執行委員)が出席し、受講生の成果を聞くと共に、コメントを述べた。鈴木議長は、コメントの中で「受講生諸君が変革期にふさわしい、根元的な問題意識を持ってくれたことはうれしい。21世紀のリーダーは、多様性と団結のバランスをどう取るのか、また現場型労働運動とホワイト型労働運動とのバランスをどう取るのか等、難しい選択を迫られている。いかなる問題があろうとも悲観せず、一歩一歩着実に前に進んでいってほしい」と述べた。

閉講式で答辞を述べる倉永学生長

11月22日の閉講式では、主催者を代表して團野事務局長が挨拶し、続いて、受講生一人ひとりに修了証が授与された。最後に、今回のコースで学生長を務めた三菱重工労組名古屋誘導推進システム製作所支部の倉永誠史さんが受講生を代表して答辞を読み上げ、コースを閉会した。