新着情報(国際労働研修プログラム)

第3回国際労働研修プログラム(2010年5月16~21日)

2010年05月21日

海外実地研修をジャカルタで開催

ユニオン・ガーディアンズとの集合写真

IMF-JCが主催する第3回IMF-JC国際研修プログラムの海外実地研修は、2010年5月16日から21日の日程で、インドネシアの首都ジャカルタで開催した。この研修には、JC加盟産別・単組から20名が研修に参加し、JC本部から野木正弘事務局次長(国際局長)、岩井伸哉国際局部長が引率した。日本とインドネシアの金属産業労働組合の情報交換のための交流会議を開催したほか、在ジャカルタ日本大使館、ジャカルタ・ジャパン・クラブ(ジャカルタ日本人商工会議所)を訪問し、レクチャーを受けた後、質疑応答、活発な意見交換の場を持った。またジャカルタ近郊のブカシの工業団地MM2100に所在するPTパナソニック・シコク・エレクトロニクス・インドネシアとMM2100の管理会社を訪問し、工場見学と懇談を行い、見識を深めた。

5月17日午前に訪問した在ジャカルタ日本大使館ではインドネシアの政治・経済情勢一般についての説明を受け、同日午後のジャカルタ・ジャパン・クラブへの訪問ではインドネシアの労働事情についての説明と、IMF-JCの海外日系企業における労使紛争への対応について意見交換を行った。

インドネシアの金属産業労働組合との交流会議は、5月17日にFSPMI(インドネシア金属労働組合連合)と、5月18日にFSP-LEM(金属・電子・機械労働組合連合)とそれぞれ開催した。交流会議では日本とインドネシアそれぞれの企業別労働組合組織の代表が「日常の労使関係」と「労働組合と組合員とのコミュニケーション」についてプレゼンテーションを行い、質疑応答を含めた意見交換を行った。さらに交流を深めるための夕食懇親会を会場周辺のレストランで開催した。この交流会議にはサイード・イクバルFSPMI会長やハルジョノFSP-LEM会長のほか、地域本部や支部、企業別労働組合組織の代表者がそれぞれ約30名参加して開催された。

インドネシア金属労組との交流会議
(左からワティ書記次長、イクバル会長、野木事務局次長)

交流会議で
日本の状況を報告する
日本側参加者

活動報告をするインドネシア側参加者

交流会議の最後に全員での記念撮影

5月20日にはジャカルタの東部のブカシ地区にあるMM2100工業団地を訪問し、この工業団地の管理会社の小尾吉弘社長より工業団地の概要とインドネシアの労使関係の特徴について説明を受けた。また同じ工業団地内にあるPTパナソニック・シコク・エレクトロニクス・インドネシアを訪問し、工場見学と懇談した。この企業はサイード・イクバルFSPMI会長の出身組織のある工場である。

FSPMIブガシ地域本部を訪問
(本部内の会議室で)

工場見学終了後、FSPMIブカシ地域本部を訪問した。工業団地から30分程度移動し、幹線道路から一本路地に入った一軒家がその本部事務所であったが、ブカシ地域本部では組合員を多数動員し渋滞の幹線道路一帯を交通整理し、本部事務所にも多数集結し、IMF-JCの訪問を厚く歓迎していただいた。

この国際労働研修プログラムは国内研修2回と海外実地研修1回で構成される国際労働運動を担う人材育成と、海外労働組合との交流を目的とした研修プログラムであり、海外実地研修はこれまで、マレーシア・タイ(第1回)およびフィリピン(第2回)で開催している。