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第41号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年9月)

前進あるのみ! インダストリオール女性世界会議をウィーンで開催

2015-09-17

インダストリオール世界女性会議(ウィーン)

 インダストリオール・グローバルユニオンを強化する画期的な行事と言われる第1回女性世界会議がウィーンで開催され、60カ国以上から300人を超える女性労働組合員が集結、職場で女性が直面している課題に取り組んだ。

  9月14~16日に開かれたこの活気あふれる興味深い会議は包括性が大きな特徴で、86人の女性が2日間にわたる討議に参加することができた。

日本代表団も積極的に参加

  重要な成果は、インダストリオール指導部における女性の割合を30%から40%に引き上げる決議が全会一致で可決されたことである。

  この案はインダストリオールの規約に盛り込むために、2016年にリオで開催されるインダストリオール大会に提出される。

 「これは単なる数字の問題であるのみならず、組織機構転換の問題でもある。労働組合運動を転換しようとするなら女性に組合参加を奨励する必要があり、惹きつけるべき組合員を反映してこそ、その実現の可能性が高まる」と、この決議には書かれている。

 「男性だけが活動するよりも、男女が協力して組織化に取り組むほうが成功率が高い」とユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は述べ、女性参画率40%の決議を支持した。

  開会式では、ハインツ・フィッシャー・オーストリア大統領をはじめ政府の要人が挨拶した。大統領は、女性に対する暴力の根絶という会議の重要テーマを取り上げた。オーストリアはヨーロッパのシリア難民危機の中心にあるため、大統領は、紛争から逃れてくるほとんどの女性が性的暴行の脅威を国外脱出の理由の1つに挙げていることを指摘した。

 「すべての国々に優れた法律があるが、オーストリアでも法律と現実は異なっている。労働組合とソーシャル・パートナーは法律を改善したり空白を埋めたりするために、実のある取り決めをすることができる。例えば、バングラデシュ協定が労働者の命を救っているように」とモニカ・ケンペール・インダストリオール書記次長は述べた。

 女性に対する暴力を根絶せよ

  女性会議は、女性に対する暴力の根絶に向けた新しいインダストリオールのキャンペーンを支持した。会議参加者は、この問題をインダストリオールの活動の永続的なテーマにするよう求めた。加盟組合に対し、この問題をネットワークに組み入れ、団体交渉で取り組むよう勧める。

 何人かの会議参加者が、母性権を求める闘いについて聞く者の心に訴える話をした。国連によると、世界の女性のうち有給出産休暇の恩恵を受けているのは28%にすぎない。

  会議のテーマである女性の健康と母性保護は、インダストリオール・プログラムの他の分野、特に不安定雇用と切り離せない。10月7日のディーセント・ワーク世界行動デーに街頭でデモを繰り広げるよう、労働組合に改めて呼びかけた。

  女性会議は平等憲章ならびに持続可能性と女性に関する文書を採択した。平等憲章は、女性の要求とそれらを達成するための実用的な手段を概説している。

  3日目の選挙で、南アフリカNUMSAのクリスティン・オリビエとカナダCOPEのグウェン・ファレルが女性委員会の共同議長として確認された。女性委員会は2016年大会で共同議長の地域輪番制を導入する。2016年から任期を務める初代共同議長はラテンアメリカとアジア太平洋の出身である。

 「この会議は大きな刺激になり、他の地域の現状や問題を示すとともに、私たちの権限を強化してくれた。より多くのエネルギーとアイデアを持ち帰ることができる」とスペインFITAG-UGTのダイアナ・ジュンケラは語った。

  インダストリオールは今後、組織を強化する手段として若い女性労働者の参加を広げる必要がある。これは会議で数人の若い講演者が支持した目的である。

 「女性が日々直面している闘いに、これほど一致団結して立ち向かう姿は見たことがない。女性の闘いが世界中どこでも同じであることが明らかになったため、この会議で実現した連帯と団結を今後も続けていかなければならない」とクリスティン・オリビエ女性委員会共同議長は述べた。

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