広報ニュース

第44号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年11月))

ブラジルのゲルダウ労働者、反組合的慣行に直面

2015-11-26

 

ゲルダウ社の反組合的に抗議する労働者達

ゲルダウ社の反組合的に抗議する労働者達

ブラジル企業ゲルダウの反労働組合的慣行は、結社の自由と団体交渉権を侵害している。インダストリオールは、同社にブラジルの労働者の権利尊重を要求するとともに、労働者に全面的な支援・連帯を表明した。
 ゲルダウ社はブラジルの6工場で労働者の権利を攻撃している。同社は法律の定めに従って賃上げするのではなく、労働者に商品引換券を発行したがっている。組合はすでにこれらの工場の一部を対象とする労働協約を締結しているが、労働者はまだ合意された賃上げを得ていない。
 組合員は、会社側が労働者に通知せず、工場の数カ所で労働者を監視するために防犯カメラを設置したことを非難している。これは違法行為である。ゲルダウは、さまざまな戦術を利用して従業員に圧力をかけ、同社が締結した労働協約に反する会社側の案を受け入れさせようとしている。しかし、組合側は断固たる立場を貫いており、常に連帯メッセージが寄せられている。
 CUTに加盟するインダストリオール加盟組織の全国金属総連合(CNM/CUT)は、ゲルダウ社で5,230人の労働者を代表している。CNM/CUTは、これらの反労働組合的慣行を拒否し、労働者への支援を表明した。
「これらの行動に対して、CUT加盟組合6団体は、金属労働者の利益を守って労働組合組織と労働協約の尊重を確保するために、あらゆる合理的な措置を講じる」とCNM/CUTは公式声明で述べた。
 ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、ミゲル・ロセット労働・社会保障大臣とアルマンド・デ・ケイロース・モンテイロ・ネト開発・産業・国際貿易大臣に書簡を送り、介入を求めた。ゲルダウCEOのアンドレ・ヨハンペーターにも書簡を送り、次のように伝えた。
「インダストリオールはゲルダウに対し、結社の自由と団体交渉に対する労働者の権利の無制限の保護を定める、ブラジル労働法ならびに国際労働法の遵守を要求します」

 

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