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第142号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2022年3月8日)

ランジェリーブランドにタイの労働者1388人への740万米ドル支給を要請

2022-02-16

【JCM記事要約】

  • タイのビクトリアズ・シークレット社およびレーン・ブライアント社の労働者が昨年の工場閉鎖により予告なしで解雇され、いまだ支払われるべき賃金や手当等が1年近く支払われていない。これを受け、2月14日にアジア太平洋地域のインダストリオール・グローバルユニオン組合員100人以上が行動を起こし、同2社へサプライチェーンで労働者に対する責任を取るよう要求した。
  • インダストリオール東南アジア事務所・岩井所長は、企業はサプライチェーンで権労働者の権利が侵害されるようなことが発生した場合、デュー・ディリジェンスを行使して責任を取らなければならない、と強調した。

 

2022年2月16日:2月14日のバレンタインデーに、アジア太平洋地域のインダストリオール・グローバルユニオン組合員100人以上が、ランジェリーブランドのビクトリアズ・シークレット、トリッドおよびレーン・ブライアントを非難し、サプライチェーンで労働者に対する責任を取るよう各社に強く促した。
                                                      

この地域行動デーは、インダストリオール加盟組織であるタイ産業労働組合総連合(CILT)の組合員を支持して実施された。組合員たちは、突然の工場閉鎖で2021年3月に予告なしで解雇された。女性が大半を占め、COVID-19パンデミックの最中に悲惨な状態で放置されている。現在までのところ、労働者たちは、支払われるべき賃金や超過労働手当、休日手当、退職手当をまだ受け取っていない。

「労働者はもう1年近く支払いを待っており、可能な限り早く報酬を必要としている」とプラシット・プラソップスックCILT会長は言う。

オーストラリア、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイの労働組合員が、店舗での行動やソーシャルメディア・キャンペーン、ブランドへの抗議文送付に参加し、労働者への支払いを直ちに行うよう要求した。

インダストリオール・アジア太平洋女性委員会のメンバーは、2月14日の会合でバーチャルで地域行動デーに加わった。

「連帯は常に広く実施されており、この闘いは非常に重要だ。私たちはビクトリアズ・シークレットをはじめとする大手ブランドに対し、労働者に支払うべき740万米ドルを支給するよう求めている」とインダストリオール・アジア太平洋女性委員会共同議長で、CFMEU製造部門の繊維・衣料・履物担当全国書記を務めるジェニー・クルシェルは言う。

岩井伸哉インダストリオール東南アジア地域事務所所長は次のように言及。

「インダストリオールは悪質な使用者との闘いを続ける。サプライチェーンで権利が侵害されたら、ブランド各社はデュー・ディリジェンスを行使して責任を取らなければならない」

                    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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