マレーシアのアップル・サプライヤーは組合つぶしを即時中止せよ
2022-09-13
【JCM記事要約】
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2022年9月13日:マレーシアの電子産業従業員組合北部地域(EIEUNR)はオンライン請願を開始し、アップルのサプライヤーであるモレックスに対し、組合つぶしの中止と、自分たちの組合を選んで使用者と団体交渉を行う労働者の権利の尊重を求めている。
EIEUNRは7カ月前、労働者がインダストリオール加盟組織EIEUNRへの加入に関する無記名投票に備えていた際、大手テクノロジー企業アップルのサプライヤーであるモレックス・マレーシアでの組合つぶしを暴いた。
経営側は労働者と対話集会を開き、同労組に投票すればボーナスと給付を失うことになると脅した。
労使関係局は調査を開始し、無記名投票を延期した。EIEUNRは、同社経営陣の脅しを録音した音声記録を提出したが、その後、組合員をさらなる脅迫にさらす可能性があるため、同局による事情聴取の要請を断っている。
「世界中の同志に、このオンライン請願を支援するよう勧める。無記名投票に勝たなければ、労働者は団体交渉権を与えられない。この組合つぶしはマレーシアの法律ならびに国際労働基準に違反しているが、これまでのところ、同社に対して厳しい処置は取られていない」とデビッド・アルラッペンEIEUNR書記長は言う。
「モレックスの労働者が組合を自由に選択する権利を享受できないというのは言語道断だ。労働者の権利が奪われているという明らかな証拠があり、モレックスは直ちにそれに取り組むべきだ。同時に、インダストリオールはアップルに、サプライチェーンにおける労働者の権利の尊重について同社の行動規範をチェックし、EIEUNRがペナンのモレックス工場でこれ以上遅れることなく自由意意により承認されるようにすることを改めて求めている」とアレクサンダー・イワーノウ・インダストリオール電機・電子担当部長は言う。
モレックスは電気・電子・光ファイバー製品を主力とする多国籍企業である。同社の行動規範は、非差別原則と合法的雇用慣行(労働者の結社の自由の尊重を含む)の遵守を定めている。アップルはモレックスの大口顧客の1つである。