労働者の権利を前進させる鍵は統一闘争にある
2025-05-09
バングラデシュの労働者は、貧困賃金や安全でない環境から組合の権利に対する攻撃に至るまで、山積する課題に直面している。インダストリオール指導部は先週の訪問で労働者との連帯を再確認し、団結して生活賃金、安全な職場、団結権を求めて闘うよう組合に呼びかけた。労働改革と国際基準が議論される中、労働者主導による正義の推進がこれまで以上に急務となっている。
メーデーに、インダストリオールはダッカの通りを数千人の労働者と肩を組んで行進し、労働者運動の闘争と勝利を祝った。国際労働デーを記念して、加盟組合はインダストリオールの指導部を温かく歓迎した。アトレ・ホイエ書記長は、大勢の労働者を前に次のように述べた:
「私たちはバングラデシュの労働者と全面的に連帯し、安全・安心な職場とすべての労働者の生活賃金を求める闘いを前進させることを誓う。私たちは団結の自由と団体交渉の権利をすべての人に保障し、維持するために団結して闘わなければならない。全世界のインダストリオール加盟組合は、バングラデシュにおける労働者の権利を前進させるための闘いに、皆さんとともにいる。」
訪問中、インダストリオールの指導部は加盟組合と会談し、ILOロードマップの実施と暫定政府が設置した労働改革委員会の報告書について詳しく話し合った。アトレ・ホイエ書記長とケマ ル・ウズカン書記次長は同委員会の委員長と会談し、報告書の主な問題点について議論し、可能な解決策を探った。
組合幹部が提起した主な懸念事項のひとつは、国内の衣料品労働者の最低賃金があまりにも低いことで、暫定政府が約束したにもかかわらず、いまだに見直されていない。貧困賃金によって労働者は時間外労働を余儀なくされ、職場の健康と安全に影響を及ぼしている。指導者たちはまた、輸出加工区では労働者の結社の自由の権利が依然として攻撃下にあり、労働組合の登録は面倒な事務処理と官僚的なプロセスに妨げられていることを共有した。労働組合活動への参加に対する懲罰の一形態として、使用者は労働者のブラックリスト登録を行い、労働者の組合加入を抑止している。
「加盟組合が団結して活動しなければ、この先の課題には立ち向かえない。分裂は弱点とみなされ、政府や使用者に利用され、保護を必要とする何百万人もの労働者のためにならない。私たちは加盟組合に対し、それぞれの違いを整理し、優先事項や目標を共有することで団結するよう求める」
とケマル・ウズカンは述べた。
今回の訪問で指導部は政府代表にも会い、労働改革委員会の勧告、ILOロードマップの実施、今年6月に発効する予定の安全で持続可能な船舶解撤に関する香港条約の実施に向けたバングラデシュの準備についても話し合った。加盟組合によると、バングラデシュは2025年末までにILO条約155号と187号を批准する可能性が高いという。
【原文記事URL】
United struggle key to advancing workers’ rights | IndustriALL