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インダストリオール・ウェブサイトニュース2013年第7号(2013年5月23~31日)

ロシア・カルガのフォルクスワーゲンで印象的な勝利

2013-05-23

ロシア・カルガのフォルクスワーゲンで印象的な勝利

 2013523

 地域間自動車労組(ITUA)傘下の労働者は、夏の週末休暇を取り戻した。522日、ITUAの活動家はロシアのカルガでフォルクスワーゲン経営陣と会談した。経営側は夏季の週末労働に2倍の賃金を支払うことに同意し、週末の超過労働は任意でのみ行われることになった。

 経営陣は新モデルのシュコダ・ラピッドの生産に備えて、8月に1週間、工場の稼働を停止する計画を立てた。経営側の解決策は、その週の労働時間を夏季の週末に標準労働日として配分し、追加給は支給しないというものだった。

 追加給なしで週末に超過労働を強制する計画に労働者は激怒した。45日、400人の労働者が管理事務所に集まって要求書を手渡したが、経営側の立場は変わらなかった。交渉が行き詰まり、組合はストの準備を始めた。

 地方裁判所は、再度聴聞会を開いてストの合法性を判断するために、512日にストを禁止した。裁判所は522日にスト実施可能の裁定を下し、同日、経営側は組合の要求に同意した。

 ロシアの法律に従って、8月の1週間の休止時間については標準賃金の3分の2が支払われる。そして、やはりロシアの労働法を完全に遵守して、週末の超過労働は任意とし、2倍の賃金が支給される。

 ITUAは、この印象的な勝利について労働者を祝福しながらも、次のように述べている。

 「勝利を収めたからと言って油断はしない。この成果は簡単に失われてしまうかもしれない。勤務スケジュールに関する問題は繰り返し持ち上がる。したがって、一般組合員を強化し、もっと多くのVW労働者を組合に勧誘し、週35時間労働に向けた闘いを開始しなければならない!」 

この勝利は代償を伴った。経営側の計画に抗議してストの準備をした際、VW労働者は絶えず圧力をかけられ、VWのドミトリー・トルドボイITUA支部長は警察に呼び出された。インダストリオール・グローバルユニオンはモスクワのインダストリオール地域事務所の支援を受けて、カルガのフォルクスワーゲンの状況を注意深く監視していく。

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