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インダストリオール・ウェブサイトニュース2013年第9号(2013年6月15日~6月30日)

ロシアのフォード労働者がストの準備

2013-06-20

 地域間自動車労組(ITUA)は、624日にロシア・フセボロジスクのフォードで賃金・労働条件をめぐってストを実施する予定である。インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織ITUAの報告によると、同労組はサンクトペテルブルクの25キロメートル東にあるフセボロジスクのフォード経営陣に、624日のスト計画を通知した。ストは午前830分に始まる。これに先立つ団体交渉で、労働者は経営側が提案した8.6%の賃上げを拒否した。この数字のうち6.6%はインフレ率で、実質ベースでは2%の増額にすぎない。工場の平均月給はおよそ940ユーロで、労働者は1,150ユーロ(5万ルーブル)への引き上げを要求している。

 「私たちは、ロシアの実質インフレ率が公式数値よりも高いことを知っている。工場の労働生産性は非常に高い。しかし賃金が少ないため、子どもたちに人並みの教育を受けさせ、質の高い医療と標準的な退職後の生活を確保し、楽しい休暇を過ごしたり住み心地のよい家を持ったりすることができない」とフォード・フセボロジスクITUA支部のアレクサンダー・カシティジン会長は言う。カシティジン会長は、会社の利益は増加し続けており、経費全体に占める人件費の割合は低いと指摘する。この工場には、そのほかにも劣悪な労働条件、不十分な安全衛生訓練、夏季の高温を理由にロシアの労働法で義務づけられた休憩の欠如といった問題がある。フォード労働者は20121112月、労働条件をめぐって順法闘争を実施した。フセボロジスクのフォード工場は、2006年以降8回のストを実施した好戦的な組合支部があることで有名である。

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