新着情報(機関会議報告-定期大会)

第64回定期大会(2025年9月2日、東京国際交流館)を開催

2025年10月02日

2026-2027年度運動方針を決定

金子議長・梅田事務局長を軸とする新役員を選出、新たな年度がスタート

金属労協(JCM)は、2025年9月2日(火)、東京国際交流館・プラザ平成で第64回定期大会を開催した。2026~2027年度の運動方針を審議・決定し、新年度がスタートした。また、役員の改選を行い、金子議長・梅田事務局長を軸とする2026~2027年度役員を全会一致で承認した。

議長団を務めた、JAM松谷代議員(左)、
電機連合内田代議員

大会には招集代議員143名(うち委任状4名)、役員25名、傍聴55名が出席した。女性代議員は5産別で45名(32.3%)が出席、女性参画目標の30%を上回った。大会の進行役である大会議長団は内田文子(電機連合)・松谷公靖(JAM)両代議員が務めた。

 

 

1.議長挨拶

冒頭挨拶する
金属労協金子議長

冒頭、金属労協を代表して金子晃浩議長が挨拶した。(以下、要旨)
<国際労働運動への貢献>
金属労協の運動の要である国際労働運動への参画の意義を3つ述べる。
一つ目は国際労働運動の推進、とりわけインダストリオール運動を通じた国際連帯。ドイツIGメタルに次ぐ規模の大きい組織としてふさわしい連帯・役割を発揮することが重要である。二つ目は世界の動向、とりわけ他国の考え方を知る絶好の機会だということ。世界の傾向値を察知できることは、日本国内の労働運動推進にあたっても大きな参考となりえるものである。三つ目は、国際社会における日本やJCMのプレゼンスの維持・向上。世界では民主主義への弾圧や人権侵害が日常的に起きている。日本の相対的位置づけが低下してきている昨今、国内外に影響力を持っている我々JCMには、あらゆるネットワークを通じて働きかけできることがたくさんある。まずは自ら強く団結している姿を国内外に示すとともに、存在感を示していくことは、日本のプレゼンスを維持することにつながると信じている。本年11月には、アジア太平洋地域では初となる第4回インダストリオール世界大会が豪州シドニーで開催される。世界中の金属産業の仲間が集うインダストリオールの中で、JCMとしての役割と責任を果たし、存在感を示していきたい。
<2026年闘争に向けて>
この3年間で定着してきた賃上げの流れを今後も持続可能なものにしていかなければならない。トランプ政権による関税政策など外的要因に打ち勝つためには内需を拡大させていく必要があり、そのために消費マインドを喚起するだけの十分な賃上げが必要である。また、日本の強みであるサプライチェーンを強固なものにしてくことも重要である。これまで進めてきた取引の適正化(≒価格転嫁)を更にティアの全域に浸透させていく必要がある。着実に深化させつつ、「金属労協が日本経済を牽引していくんだ!」という気概を持って引き続き臨んでいこう。
<結び>
金属労協は昨年結成60周年の節目を迎え、新たなスタートを切った1年となった。昨年の衆議院議員選挙、7月の参議院議員選挙では、新人3人を含む5人の当選を果たし、金属労協の政治顧問としては7名を数える強力な政策集団を形成するに至った。政治顧問と連携をとりながら、今後ともJC共闘の旗のもと果敢に挑戦し続け、金属労協に集う200万人の仲間とともに運動を推し進めていく。
(→2025.09.02金属労協第64回定期大会・議長挨拶

2.来賓紹介・挨拶

来賓の連合芳野友子会長とインダストリオール・グローバルユニオン日本加盟組織協議会松浦昭彦副議長、インダストリオール・グローバルユニオン松﨑寛書記次長から挨拶を受けた。​

来賓:連合芳野会長

来賓:松浦JLC副議長

来賓:松﨑インダストリオール書記次長

 

 

 

 

 


3.報告事項
報告事項では、「一般経過報告」(林事務局次長)、「第55回労働リーダーシップコース報告」(第55回級長・木村JFEスチール福山労組執行委員)、2025年春季生活闘争「闘争経過報告」(中田事務局次長)、「2025年度会計決算報告」(林事務局次長)、「2025年度会計監査報告」(井野会計監査)を報告した。

4.審議事項

第1号議案「持続可能な財政運営に向けた施策の件」

第1号議案として「持続可能な財政運営に向けた施策の件」(林事務局次長)を提案し、原案どおり承認した。

第2号議案「2026-2027年度運動方針の件」

運動方針を提案する金属労協梅田事務局長

第2号議案として「2026-2027年度運動方針」(梅田事務局長)を提案した。加盟5産別から原案賛成の立場で意見・要望が述べられ、それらに対し梅田事務局長が本部答弁を行った。その後、全会一致で「2026-2027年度運動方針」を承認した。
(→2026-2027年度運動方針

第6号議案「役員改選の件」

第6号議案「役員改選の件」について中井役員選考委員長(JAM)から経過を説明するとともに2026-2027年度新任役員の氏名を読み上げ提案し、承認した。
(→2026~2027年度金属労協役員一覧

その他の議案

以上の審議事項のほかに、第3号議案「2025年度一般会計剰余金処分」、第4号議案「2026年度会計予算」、第5号議案「規程の一部改訂」、第7号議案「役員選考委員会の設置」、第8号議案「顧問および政治顧問委嘱」を提案し、全会一致で承認した。
(→2026~2027年度金属労協顧問・政治顧問一覧

退任役員挨拶

代表して退任挨拶をする中田前事務局次長

代表して退任挨拶をする中井前常任幹事

今大会をもって退任される8名には金子議長から表彰状が授与され、退任役員を代表して、中田前事務局次長、中井前常任幹事が挨拶をした。退任役員は以下のとおり。

 

 事務局次長 中田節樹  基幹労連
 常任幹事  藤川大輔  自動車総連
 常任幹事  岡野芙由美 自動車総連
 常任幹事  中井寛哉  JAM
 常任幹事  川野英樹  JAM
 常任幹事  吉村健吾  基幹労連
 常任幹事  初野浩子  基幹労連
 会計監査  渡邉祐一郎 基幹労連