第48回定期大会
2010年度活動方針を審議・決定
高木連合会長、ライナIMF新書記長らが挨拶
■■■金属労協(IMF−JC)第48回定期大会開催■■■

会場 議長
金属労協(IMF-JC)は、2009年9月1日(火)午前10時から都内日暮里のホテルラングウッドで第48回定期大会を開催した。司会の滑川事務局次長の開会の辞の後、資格審査委員の選出を確認したあと、河野哲也資格審査委員長から、午前10時現在の出席者数について、構成5産別から代議員262名(内委任状16名)、役員21名、傍聴37名が出席していることが報告され、大会成立要件である代議員定数270名の3分の2以上である180名を超えており、大会が成立していることが宣言された。
この後、議長団選出に移り、伊東雅代代議員(電機連合)と東條義彦代議員(基幹労連)の両人が大会議長団に選出された。
前半を担当する伊東雅代大会議長が冒頭挨拶した後、議事運営委員と書記について確認した。



1.議長、来賓挨拶
西原議長
◆西原金属労協議長挨拶
  最初に、金属労協を代表して西原議長が挨拶に立ち、@第45回衆議院選挙の結果、A国際労働運動におけるJCの役割、B金属・ものづくり基盤強化への政策・制度の取り組み、C春季生活闘争とJC共闘の役割などを中心に所信を述べた。(→詳細


木会長
◆高木連合会長挨拶
来賓挨拶に移り、国内からは連合本部の高木剛会長が挨拶に立ち、@第45回衆議院選挙の結果と連合のサポートのあり方、A分配の観点から見た日本の労働のあり方へのJCの役割発揮、などについて所感を述べた。(→詳細


ユルキ・ライナIMF書記長 鎌田IMF書記次長
IMF世界大会報告をする野木事務局次長 IMF世界大会報告をする野木事務局次長
◆IMF本部(ライナ書記長、鎌田書記次長)挨拶
続いて、海外から、2009年5月の第32回IMF世界大会で書記長に選出されたユルキ・ライナIMF書記長が挨拶し、「IMFのこれまでの活動方法を分析し、IMFの開放性、透明性、認知度、有効性を高める改革プロセスに果敢に取り組んでいきたい」と新任の抱負を述べると共に、「グローバルな金属労働者ファミリーの要であるIMF-JCの役割はますます重要になってくる」とJCへの期待などについて述べた。(→詳細) 
鎌田IMF書記次長も挨拶に立ち、日頃のIMF-JCの皆様のご支援に心から感謝申しあげると共に、IMF加盟組織の中でドイツ金属労組に次ぐ2番目に大きな組織であるIMF-JCの果たすべき役割の大きさと世界からの期待の大きさについて指摘、今後のIMF運動への役割発揮を望んだ。(→詳細


2.報告事項を確認
野木事務局次長
IMF世界大会報告をする野木事務局次長
中島裕子資格審査委員長(自動車総連)からこの後の議事日程について提案があり、これを確認した。
報告事項として最初に、「一般経過報告」を米内顕二事務局次長から報告、続いて、「第32回IMF世界大会報告」を野木正弘事務局次長(国際局長)から報告、それぞれ確認した。昼食休憩をはさんで、引き続き、「闘争経過報告」(米内次長報告)、「2009年度会計決算報告」(米内次長報告)、2009年度会計監査報告(小山正樹会計監査が報告)について報告、それぞれ拍手で確認した。




3.審議事項
◆2010年度活動方針を審議・決定
活動方針を提案する若松事務局長
審議事項以降後半は東條大会議長が担当した。審議事項に入り、第1号議案として、2009−10年度運動方針を補強する「2010年度活動方針」について、若松英幸金属労協事務局長が提案に立ち、取り巻く経済・産業状況や雇用・労働環境などパワーポイントで説明した後、活動方針案を提案した。
加盟5産別から原案賛成の立場で意見・要望が述べられた。

1番目は、基幹労連の古賀俊昭代議員から、@連合の部門運営との連携、A政策実現のさらなる強化、B人材確保と人材育成と雇用のあり方、C2010年春季取り組み、について意見・要望を述べた。(→詳細:基幹労連発言

2番目に、電機連合の石村龍治代議員が、@JCのあるべき姿、A政策実現への取り組み、B2010年闘争向けて、について意見・要望を述べた。(→詳細:電機連合発言

3番目に、JAMの宮本礼一代議員から、「将来に向けたJC運動のあり方」について意見・要望が述べられた。(→詳細:JAM発言

4番目に、自動車総連の仙洞田雅彦代議員から、2010年度の重点運動課題の中で特に「民間・ものづくり・金属としての政策実現の活動」について意見・要望が述べられた。(→詳細:自動車総連発言

5番目に、全電線の門馬秀明代議員から、@金属産業にふさわしい労働条件の確立、A政策・制度要求の実現、B国際連帯活動の推進、C組織強化への対応、について意見・要望が述べられた。(→詳細:全電線発言
これらの産別からの意見・要望に対して、若松事務局長が本部答弁を@緊急雇用対策等の政策・制度要求の実現、Aワークライフバランスを含めた分野での部門共闘強化、B国際活動の推進強化、C連合等との役割分担と運動効率化、などを中心に答弁した。特に、部門共闘強化については、「連合の部門共闘を強化するためにも、その中核となるJC共闘を一層強化する必要がある」。また、連合等との役割分担については、「国内において緊張感を保ちながら現実的な労働運動を進めることによって、国際労働運動への影響力も発揮できると確信する。連合との役割分担など丁寧に議論しながら、差別化と効率化を図っていきたい」等と述べた。(→詳細:本部答弁

補足答弁する西原議長
西原議長からも「民主党への政権交代により意志決定の仕組みが大きく変化する中、JCとしてはいかに効果的に政策を論議し、実現する能力を強化するかが極めて重要となる。今後の動きを見極めながら着実に対応したい」等と補足答弁を行った。(→補足答弁

この後、代議員の満場一致の拍手で「2010年度活動方針」を決定した。


◆2009年度一般会計剰余金処分、2010年度会計予算
  つづいて、第2号議案「2009年度一般会計剰余金処分」、第3号議案「2010年度会計予算」について、米内事務局次長から提案を行い、満場一致の拍手で承認した。

予算を提案する米内次長


◆役員の一部改選
役員の一部改選を提案する泉田役選委員長 感謝状を受け取る大野前常任幹事 退任挨拶する小山前会計監査 退任挨拶する大野前常任幹事 宮本新常任幹事(左)と河野新会計監査 活動方針を満場一致の拍手で決定
役員の一部改選を提案する泉田役選委員長 感謝状を受け取る大野前常任幹事 退任挨拶する大野前常任幹事 退任挨拶する小山前会計監査 宮本新常任幹事(左)と河野新会計監査 活動方針を満場一致の拍手で決定

役員の一部改選について。泉田和洋役員選考委員長(JC常任幹事、電機連合書記長)から経過説明と提案があり、JAMの定期大会(8月28日)における役員改選を受けて、大野弘二常任幹事、小山正樹会計監査(いずれもJAM)の2名が退任され、代わりに、新たに宮本礼一JAM副書記長がJC常任幹事に、河野哲也JAM共済グループ長がJC会計監査に就任することを、満場の拍手で承認した。
6年間、JC常任幹事を務められた大野弘二JAM副書記長、5年間、JC会計監査を務められた小山正樹JAM副書記長には、西原議長から感謝状が授与された。退任する両名からそれぞれ退任挨拶が行われ、今後の活躍を祈って全員の拍手で感謝の意を表した。
全ての議事を修了し、大会各種役員および書記の解任を行い、東條大会議長から議長団降壇の挨拶を行い、司会の滑川次長が閉会の辞を述べ、午後3時45分に閉会した。