IMFニュースブリーフ
チリの採鉱会社でストが終結
労働組合員は会社側の賃金・給付案を受け入れ、仕事に戻ることに同意した。


チリ

チリ:フェルプス・ダッジ子会社のカンデラリア採鉱会社で実施されていたストライキが終わった。4月15日、この銅山の組織労働者555人は、賃金・給付に関する会社側の提示の受け入れを票決し、16日間に及んだストの終結に同意した。
 前日の4月14日、経営側が交渉を続ける意思を表明し、スト参加者のうち労働組合会長を含む7人が11日前から実施していたハンガーストライキが中止された。
 会社側が提示したパッケージには、3%の賃上げ、休日関連給付の改善、教育・医療・歯科治療手当、生産性に結びつけられた付加手当が含まれていた。
 国際金属労連(IMF)に加盟する全国電機金属・鉱山・自動車総連合(CONSFETEMA)指導者のサルバドール・カストロとカンデラリア鉱山労組指導者のパトリシオ・ガラテ(Patricio Garate)は、鉱山労働者による「勇敢な」ストライキを賞讃し、争議の間中支援してくれた国際労働組合に謝意を表明した。IMFと加盟組織は、この多国籍企業の経営陣とチリの労働大臣に書簡を送り、争議を公正に解決するために仲裁に入ることを強く要求した。
 米国系企業フェルプス・ダッジはカンデラリア株の80%を所有し、日本の住友金属鉱山と住友商事が残り20%を所有している。カンデラリア社はサンチャゴから800キロメートルほど北のコピアポにあり、露天掘りの銅山、選鉱工場、港湾施設を経営している。銅生産量は2002年19万9,000トン、2003年は24万トンと予想され、大部分がアメリカと日本に輸出されている。
[2003年4月16日]