IMFニュースブリーフ

ホイーリング・ピットで新しい労働協約

USWA組合員は、この鉄鋼メーカーを破産から立ち直らせる5年協約を承認した。


アメリカ:
全米鉄鋼労組(USWA)の報告によれば、ホイーリング・ピッツバーグ・スチール・コーポレーション(Wheeling-Pittsburgh Steel Corporation)の同労組組合員は7月末、3分の2を超える過半数で新しい5カ年の労働協約を承認した。
 同社は2000年11月から合衆国連邦破産法の「第11章」に基づいて活動しており、同労組によると、この合意によってホイーリング・ピットは主要総合鉄鋼メーカーとして初めて再編成に成功を収め、1998年に始まった現在の鉄鋼危機以後の破産から立ち直れる見込みがある。
 USWAによれば、新しい労働協約は、連邦緊急鉄鋼融資保証委員会が昨年3月にホイーリング・ピットの2億5,000万米ドルの融資保証申請を認めたときに定めた条件の一つだった。融資保証と新しい合意はともに、この鉄鋼メーカーが破産から立ち直り、工場の閉鎖・解散を回避するために必要である。また、ホイーリング・ピットの同労組主任交渉担当者の話では、これらの措置のおかげで同社は大きな改良(新しいアーク炉の建設など)を加えることもできるだろう。
 この協約は、同労組が先ごろ承認したインターナショナル・スチール・グループ(LTVスチールとベスレヘム・スチールを破産から守るために買収したばかり)およびユナイテッド・ステーツ・スチール(破産したナショナル・スチール・コーポレーションを買収したばかり)との協約で定められた業界標準に従っている。
 この協約は時間当たり12.28〜17.10ドルの基本給率を定めており、最終年度には16.39〜22.40ドルに引き上げ、奨励給制によって労働者が基本給よりも20%以上多く稼げるようにする。また、利益分配制度によって1トン当たり30ドルを超える営業利益の15%を支給する。
[2003年8月6日]