IMFニュースブリーフ

セルビアの鉄鋼労働者が賃金をめぐってストライキ

USスチールが所有する民営化された鉄鋼会社の労使が賃金率をめぐって対立している。


セルビア・モンテネグロ
:セルビア金属労連(GSM「ネザビスノスト」)は、同労連がUSスチール・セルビアで組織化している労働者のために最低賃金率を確保しようと闘っている。同社は、かつてサーティッド・スチールという会社だったが、2003年9月にUSスチールに買収された。
 労働協約に関する組合側と新しい所有者との交渉は、賃金率の問題をめぐって行き詰まっている。同労組の最新の要求は時給総額1.00米ドル(純額0.67ドル)で、交替勤務手当、超過労働手当、昼食手当を含めると1カ月当たりの手取り給料は333.33ドルになる。セルビア平均は285ドルである。しかし数回の提案を経てなお、USスチール・セルビア経営陣の最終提示は、わずか総額0.57ドル(純額0.39ドル)にすぎない。
 この状況を踏まえて労働者らは、GSM「ネザビスノスト」の援助を受けて10月2日に1時間の警告ストを実施し、10月14日にゼネストに入る予定である。「この闘いに敗れたら、私たち全員がグローバル化・民営化の過程で敗北することになると思う」と同労組指導者のアレクサンダー・トディック(Aleksandar Todic)氏は断言した。
[2003年10月10日]