IMFニュースブリーフ

プジョー・ブラジルが賃金交渉を一時停止

IMFはフランス系企業PSAプジョー・シトロエン経営陣に抗議した。


ブラジル:
ブラジル・ポルトレアルのPSAプジョー組立工場で働く組織労働者は、経営側が現地金属労組との賃金交渉を一方的に一時停止し、議論の続行を拒否したことを受けて、2004年2月13日からストライキを実施している。
 それに先立って経営側は、全国金属労働者総連合(CNTM)傘下組織である組合との事前協議抜きで専断的に、不正な労働時間スケジュールを押しつけていた。また同社は、労働組合幹部を威嚇するために憲兵隊を介入させようと試み、労働者の自宅を訪ねて「仕事に戻らなければレイオフする」と言って威嚇した。
 マルチェロ・マレンタッキ国際金属労連(IMF)書記長は今日(2月25日)、パリの同社経営陣宛に書簡を送り、この多国籍企業自動車メーカーに対し、ブラジルの経営陣を誠実な交渉のテーブルに戻らせ、ポルトレアルの金属労組と労使双方が合意できる妥結に達するよう直ちに措置を講じることを要求した。「ブラジルのPSA経営陣による一連の行為は、ブラジルが1952年から締約国となっている団結権・団体交渉権に関する国際労働機関(ILO)条約第98号をはじめ、国際的に承認された労働者・労働組合の権利を侵害している。PSAプジョー・シトロエンによるこの種の企業行動は、経済協力開発機構(OECD)多国籍企業ガイドラインにも反するものだ」とマレンタッキ書記長は述べた。
[2004年2月25日]