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ヨーロッパとブラジルの組合が団結

関連組合が共同声明を発表し、GMとフィアットに対して、合弁事業が失敗に終わった場合は場所を問わず雇用保障を確保するよう要求した。


全世界:
ゼネラル・モーターズ(GM)とフィアットによる合弁事業解消の発表を受けて、ヨーロッパとブラジルの組合は、IMFおよび欧州金属労連(EMF)とともに、強制的な人員整理を実施せず、関連労働者に悪影響を及ぼさないよう要求している。
関連組合は今日(3月1日)共同声明を発表し、GMヨーロッパ合弁事業の枠組み協約による広範な保護措置を、ブラジルの労働者も含めて影響を受ける労働者全員に等しく適用するよう要求した。
 ヨーロッパとブラジルにある現在のエンジン/ギアボックス事業は、5年近く前にGMとフィアットが同盟を結成したとき、両社が所有する新しい合弁事業として設立された。購買活動のために、もう1つ合弁事業が設立された。
 これらの変化に対応して、2000年7月、GMヨーロッパ本社とGMヨーロッパ従業員代表は、ヨーロッパの合弁事業従業員を対象とする枠組み協約を締結した。
 この協約は、合弁事業に移籍するオペル、ボクソールおよびサーブのGMヨーロッパ従業員全員を、それまでの使用者に引き続き雇用されるものと仮定して取り扱うことを保証している。また、これらの従業員に対し、GM−フィアット同盟が終了した場合に、現存する元の事業所に戻る権利も保障している。
 ヨーロッパとブラジルの組合、従業員代表委員会およびIMFとEMFは、GMとフィアットに対し、影響を受けるGM/フィアット事業所で働く労働者全員(ヨーロッパ域外の労働者を含む)に平等な待遇と同一の権利・保護を提供するよう要求している。
 関連組合は共同声明の中で、同盟終了の原因は経営戦略の失敗だと述べている。「GM/フィアット合弁事業の労働者が、経営戦略失敗の代償を支払わなければならないというのは容認できない」と組合側は主張し、「私たちは今後とも団結し、連帯して行動する」と締めくくっている。
 共同声明の写しはIMFウェブサイトで入手できる。
[2005年3月1日]