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ネパールの民主主義を回復せよ

ネパール情勢が悪化の一途をたどる中で、アジア太平洋地域会議に出席したIMF代議員が、ネパールにおける民主主義の回復を要求した。


タイ:
3月31日のIMFアジア太平洋地域会議で、ネパールにおける民主主義の回復を要求する決議が可決された。会議に出席した代議員は、ネパール国王が講じた反民主的措置に関して深刻な懸念を表明した。
 この会議で可決された決議では、民主主義を求めて抗議する学生に軍が野蛮な攻撃を加えたことが非難された。代議員はネパールの労働組合運動への連帯を表明し、国王に対し、非常事態宣言の解除、指導者・活動家の釈放、民主的統治と言論・報道の自由の回復を要求した。
 IMFに加盟するネパール工場労働会議(NFLC)からこの会議に出席した2人の代議員は、民主主義への復帰が労働者の諸権利を保護するための唯一の解決策だと述べた。
 ディレンドラ・クマール・シンNFLC会長は、「目下の状況では、多くの外国人使用者が企業を閉鎖し、雇用が失われている」と語った。
 決議の写しはIMFウェブサイトで入手できる。
[2005年4月1日]