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グルポ・メヒコが非難の的に

アメリカとメキシコの労働組合活動家が、世界第3の銅メーカーであるグルポ・メヒコで労働者の諸権利を守るために協力した。


メキシコ:
3月28日、メキシコとアメリカの労働組合活動家200人がメキシコシティーのグルポ・メヒコ本社で集会を開き、労働者・労働組合を尊重するよう同社に要求した。この集会は、ともにIMFに加盟するメキシコ鉱山・金属労組(STMMRM)と全米鉄鋼労組(USWA)が共同で開催したものである。
 抗議行動は、グルポ・メヒコ子会社であるサザン・ペルー・カッパー社(SPCC)の臨時株主総会に合わせて実施された。この総会は、グルポ・メヒコのメキシコ子会社ミネロ・メヒコのSPCCへの譲渡を最終的に承認するために開かれた。
 「グルポ・メヒコは、この譲渡は株主にとって最大の利益になると主張している」と、ナポレオン・ゴメス・ウルティアSTMMRM会長は言った。「しかし、この譲渡の結果、同社事業で閉鎖や雇用削減が行われるようなことがあってはならない。STMMRMはアメリカとペルーの組合の同志とともに、グルポ・メヒコに労働者の利益を忘れさせないようにするつもりだ」
 グルポ・メヒコは世界第3位の銅生産会社で、メキシコ、アメリカ、ペルーで事業を実施している。同社はペルーとメキシコの事業で複数のストライキに直面しており、現在、アリゾナとテキサスに所有するアサルコ事業で労働者750人の協約をめぐってUSWAと交渉している。これらの労働者を対象とする協約は、2004年7月1日に失効した。アサルコのレイ鉱山の労働者を対象とする協約は、2005年7月1日に失効する。
 「グルポ・メヒコ傘下のアサルコは、尊厳をもって公正に組合員を扱っていない」と、集会に参加したUSWAのマヌエル・アーメンタは言った。「銅価格が上昇しているにもかかわらず、アサルコはほとんどすべての地域で厳しい譲歩を要求している」
[2005年3月31日]