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職業性呼吸器疾患会議

IMFは先週北京で開催された職業性呼吸器疾患会議に参加、会議の終わりにアスベスト全面禁止が勧告された。


中国/全世界:
第10回国際職業性呼吸器疾患会議(ICORD)が先ごろ北京で開かれ、40カ国から500人を超える専門家が集まって職業性呼吸器疾患について議論した。この会議は4月19日から22日まで開催され、本会議、ワーキンググループ、ミニ・シンポジウム、ポスター・セッションで構成された。
 第1回会議は1930年に国際労働事務局(ILO)によって組織され、以来、定例会議が開催されてきた。
 ICORDの主な成果は、「関係者全員がアスベスト使用の全面禁止・削減を目指して努力しなければならない」という勧告だった。
 ロブ・ジョンストンIMF安全衛生担当部長は、この会議に文書を提出し、職業性呼吸器疾患の予防において労働組合が重要な役割を果たしてきたことを強調した。
 「労働組合は、職業性呼吸器疾患の原因となる危険をはじめ、多くの職業上の危険を認識・防止するうえで極めて重要な役割を果たしてきた。組合行動は、職業性喘息から過敏性肺炎、超硬合金病からアスベスト関連の肺疾患に至る諸問題を浮き彫りにし、仕事の安全性を高める措置の導入に尽力している」と同部長は述べた。
 ジョンストン部長の文書は、国際・全国・地方・職場各レベルの組合行動のおかげで改善が見られる、と強調している。これらの改善は、安全な作業方法や労働者教育の促進を通じて達成された。職場安全衛生に関する意識高揚や法律改正を目指す組合キャンペーンも役立っている。法定機関その他の安全衛生機関がリスク軽減措置を講じるよりずっと以前から、組合は呼吸器系を危険にさらす要因を禁止する措置を数多く実施していた。この文書の概要はIMFウェブサイトで入手できる。
[2005年4月27日]