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SITIAVWとフォルクスワーゲンが賃上げについて合意

メキシコ独立自動車産業労組とドイツ企業フォルクスワーゲンが4.2%の賃上げについて合意し、労働条件の改善を求めるストライキは回避された。


メキシコ:
メキシコ独立自動車産業労組(SITIAVW)とドイツ企業フォルクスワーゲンは、今年の賃上げ幅を4.2%とし、月額66ペソ(6米ドル)の生活必需品購入ボーナスを追加支給することで合意に達した。協約の対象は1万1,400人の同社従業員である。8月18日に計画されていた、労働条件改善を支持するストライキは中止された。
 昨日、雇用局で交渉が終了し、SITIAVW指導者のホセ・ルイス・ロドリゲス氏とフランシスコ・バーダ同社取締役会副会長が協約に署名した。
 8月16日(火曜日)に労働者は、ストライキをするか、それとも組合の交渉委員会に会社側と協約を取り決める権限を与えるかについて投票した。労働者の60%前後が、会社側と直接交渉して賃上げを決定する権限を組合に与える、という動議を支持した。
 ホセ・ルイス・ロドリゲス・サラサール氏は国内メディアに、特に「8月8日に労使双方がフレックス制を確立するための協約に署名した」ところなので、この争議が解決されたことは非常に大きい、と語った。
 新しい制度は、4日働いたあと3日休むというものである。この制度により、2,000人を超える従業員の解雇が回避され、雇用保障が強化される。
 ロドリゲス氏は、「当労組は、従業員数を維持しつつ労働者のためにディーセントな賃上げを達成しようと努力している」と説明した。
[2005年8月18日]