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メキシコで連帯スト開始

メキシコ鉱山・金属労組第136支部の労働者が、アメリカの炭鉱会社アサルコとメキシコの製鉄会社シカルツアの労働者と連帯し、1時間にわたって作業を停止した。これがきっかけで一連のストが始まった。労使交渉に進展がなければ、最終的には24時間ストが実施される予定である。


メキシコ/アメリカ:
グルポ・メヒコに雇用されるメキシコの鉱山・金属労働者は8月15日、アメリカのアサルコとラザロ・カルデナス・ラス・トルチャス鉄鋼工場(シカルツア)でのストライキを支援して、一連のストを開始した。
 アサルコの争議では、経営側が交渉日を8月12日に設定した。しかし、労使交渉は合意に至らなかった。
 一方、シカルツアの労働者は会社側が雇用契約に違反したと主張し、2週間前にストライキを実施した。この抗議行動は、先週労働当局によって違法とみなされたが、今なお続いている。
 これに関連して、メキシコ鉱山・金属労組第136支部の労働者は組合員の大部分を代表し、午前中勤務で1時間ストライキを行い、アサルコとシカルツアでスト決行中の労働者に連帯を表明した。
 一連のストは1日1時間ずつ延長し、労使交渉に進展がなければ最終的には24時間ストに拡大する、と同労組は述べた。
 このストは、鉱山大手グルポ・メヒコが北部のソノラ州に所有するカナネア鉱山やラ・カリダー鉱山など、メキシコの重要な鉱山に影響を及ぼすと予想される。ソノラ州の鉱山は、主にメキシコ市場とアメリカ市場に鉱物を供給している。
 グルポ・メヒコのカナネア鉱山労組によれば、同鉱山の労働者1,200人のうち450人がストライキに参加した。メキシコ中部・北部に鉱山を所有する企業ミネラ・メヒコでも、さらに600人の労働者が作業を停止した。
 炭鉱会社ペノレスがメキシコ中部のサカテカス州フレスニヨに所有する世界最大の銀山でも、労働者がストを行うと予想された。
 グルポ・メヒコ子会社のアサルコは、アメリカで6つの鉱山と4つの鋳造・精錬施設を運営している。先週、アサルコは高い生産・環境コストと7月に始まったストライキの影響を理由に、破産保護を申請した。
[2005年8月17日]