IMFニュース・ブリーフス
ノルウェー金属労働者の勝利でスト回避

交渉が延長戦に突入する中、2010年までの現行年金制度の維持とソーシャル・ダンピング抑制策を求める組合側の要求が、最終的に受け入れられた。


ノルウェー:
ストの予告期限が迫る中、IMF加盟組織の合同産業労組と使用者団体ノルスク・インダストリとの交渉は深夜に及び、4月3日早朝に合意に達した。
 組合側の主な要求は以下のとおり。
●時給労働者の賃上げ
●2010年1月までの現行年金協約の維持
●移民労働者の賃金がノルウェーの最低基準を下回らないようにするために全従業員の労働契約を見直す権利。協約は労働条件の監視も認めている。
 「最も重要な要求が通った。年金協約は存続する。購買力が高まり、ソーシャル・ダンピング防止策に関する協約も改善された」と、キェル・ビヨンダーレン合同産業労組会長は『ノルウェー・ポスト』に語った。
 調停交渉は、建設業の合同産業労組組合員については結論に達していない。730社の1万6,000人を超える労働者の代表が、今も交渉を続けている。

[2006年4月4日]