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ゲルダウ株主総会で鉄鋼労働者が抗議

組合は、3大陸の工場で生活水準を引き下げようとする巨大鉄鋼会社と闘っている。


カナダ:
カナダ、チリ、ブラジル、アメリカのゲルダウ製鋼所で雇用される鉄鋼労働者が、トロントで開かれたゲルダウ・アメリスチール年次株主総会に集まり、会社側に対し、譲歩要求の取り下げ、組合つぶしの中止、公正な契約の取り決めを要求した。
 会社側が提案した譲歩は次のようなものである。
●複数年の賃金凍結
●二重構造賃金
●年金の削減
●退職者医療給付の削減
●超過労働の強制と超過労働手当の削減
●休暇の削減
 「組合労働者は長年にわたり、忠実かつ献身的に働いてきた。優れた技能を持ち、真面目に努力している。ゲルダウには利益を上げてほしい。私たちの未来はそれにかかっている。否応なしに、私たちはパートナーだ」と、ピート・サボイ氏は株主を前に声明を読み上げた。サボイ氏は、テキサス州ボーモントの全米鉄鋼労組(USW)第8586支部の支部長である。
 「ゲルダウ・アメリスチール取締役会は、過去最高の利益を上げている今、労働者に譲歩を要求するのをやめさせるために介入すべきだ。ゲルダウの組合労働者は生活水準を守るために闘う」と声明は述べている。
 現在、6カ所を超えるゲルダウ・アメリスチール工場で、労働協約が取り決められていない。今後1年間に、さらに多くの協約が失効する予定である。

[2006年5月12日]