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メキシコでエレクトロニクス労働者の権利侵害

CEREALから入った最新の報告によると、メキシコで多国籍エレクトロニクス会社が労働者の諸権利を侵害している。

メキシコ:
メキシコでエレクトロニクス労働者が広範囲にわたる差別、セクシャル・ハラスメント、低賃金、雇用不安、労働組合権の欠如に直面している実態が、7月14日発表の最新レポートで報告されている。
 労働問題研究行動センター(Centre for Reflection and Action on Labour issues、CEREAL)の研究によると、表向きの企業方針と労働者の日常的経験との間には依然、非常に大きな開きがある。
 CEREALは、ジェイビル、ソレクトロン、フォックスコン、サンミナSCI、フレクストロニクス、セレスティカの労働者をはじめ、78例のエレクトロニクス労働者を調査した。これら各社は、ヒューレット・パッカード、IBM、デル、ノキア、モトローラといった企業に、製造・組立サービスを提供している。
 このレポートによると、メキシコのエレクトロニクス産業では、ある程度の改善が見られるものの、労働者が尊厳を持った扱いを受けるよう保証するまでの道のりはまだ長い。
 10月18〜19日にシンガポールで開かれる「グローバルなエレクトロニクス・サプライチェーンで働く女性に関するIMF会議」で、これら各社の雇用慣行について議論する予定だ。
 CEREALはカトリック海外開発機関(CAFOD)のメキシコの提携組織で、このレポートはCAFODのClean Up Your Computerキャンペーンにの一環として発表された。
 レポート全文の英語版とスペイン語版がIMFウェブサイトに掲載されている。

[2006年7月18日]