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フォルクスワーゲン、ブラジルでの余剰人員解雇を延期

組合は9月12日までストライキを一時停止し、同日に会社側と交渉する予定である。

ブラジル:
サンベルナルド・ド・カンポのフォルクスワーゲン工場(アンシエッタ)で働く労働者は、1週間前からストライキに入っていたが、会社側が労働者1,800人の解雇を延期したため、ストの一時停止に同意した。
昨日、組合幹部と会社側代表が会談し、合意を目指して交渉した。その後、組合は工場で集会を開き、闘いを続行する新たな方法について議論した。
このドイツ企業は「余剰人員解雇に代わる方法を探すことに決めたが、解雇計画そのものを放棄したわけではない」と述べた。「フォルクスワーゲンは、向こう数年間に従業員を3,600人削減する必要があることを再び明言するが、この削減をどのように実施すべきかについてオープンに議論する」と、同社のニルトン・ジュニア労使関係担当役員は述べた。
交渉は9月12日まで続けられ、同日に労使が会談し、同社の危機を打開する方策を取り決めるべく努力する。
CUT全国金属総連合のアルベルト・グラナ会長によると、「同社が生み出した状況に関して大きな前進があった。フォルクスワーゲンが常識に従って行動することを信じて、交渉を再開する。その間、労働者の動員は解除しない」。
争議が起こったのは今年5月、同社がブラジルの労働者2万2,000人のうち3,600人を解雇する再建計画を発表したときだった。
ストライキは7日前、同社が1,800人の労働者に書簡を送り、「組合との間で締結された『雇用保障協約』が切れる11月21日に解雇する」と説明したことを受けて開始された。

[2006年9月7日]