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ICFTUとWCLが合併し、新しいグローバルな労働総連合を結成

国際労働組合総連合は、156カ国・地域の労働者1億6,600万人を代表する。


全世界:
生活賃金、国際的に認知された労働権、基本的な労働者保護を確保するために、労働者が国や企業の境界を越えて共闘する必要性がこれまで以上に高まっている時期に、世界の2大労働組合機関である国際自由労連(ICFTU)と国際労連(WCL)の解散に伴い、新しい国際労働組合総連合(ITUC)が誕生する。
「これは労働史における重要な瞬間だ」とマルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。「IMFは、1981年以来、独立金属労組やWCL加盟金属労組をIMFに加入させてきた独自の加盟方針の成功体験に基づき、誇りを持って新生ITUCを支持する」
「現在では、ほとんどすべてのWCL加盟金属労組と独立金属労組がIMFに加盟している。多くの場合、例えばスペイン、イタリア、ブラジル、韓国、南アフリカ共和国、フランスなどで見られるように、独立組織がIMFに加盟すれば各国のナショナルセンターもICFTUに加盟したと言える。これは必要かつ歓迎される移行だと私は全面的に確信している」とマレンタッキ書記長は付け加えた。
ITUCは、すべての国々の労働者のためにディーセント・ワークを勝ち取ることを目指して、国際労働機関(ILO)を強化するとともに他の国際・地域組織に影響を及ぼすべく努力することを誓約している。
これはIMFにとって極めて重要な問題だ。「多国籍企業が広報活動の域を超えた一方的なイニシアティブを推し進めるという危険な兆候が強まっている」と、マレンタッキ書記長はITUC結成大会で警告した。「私たちは、労働組合はこれらのいわゆる社会的責任イニシアティブと明確に距離を置くべきだと考えている。なぜなら、それらのイニシアティブは、ILOが果たす基準設定の役割を徐々に弱めるからだ」
マレンタッキ書記長は続けた。「そのようなまやかしの活動の1つがグローバル・コンパクトだ。私たちは、国連がその専門機関であるILOの基準設定活動を強化するのではなく、グローバル・コンパクトを支持しているらしいことに驚いている」
シャラン・バーロウ前ICFTU会長とガイ・ライダー前ICFTU書記長が、全会一致で新生ITUCの会長、書記長に選出された。ITUCには、女性委員会代表6人と青年組合活動家代表2人を含む70人編成の通常理事会が置かれる。詳細についてはwww.ituc-csi.orgを参照。

[2006年10月9日]