IMFニュース・ブリーフス
GM-AvtoVAZで権利侵害

ロシアのGM工場で、組合設立を試みた選出代表が解雇された。


ロシア:
IMFは加盟組織に対し、GM-AvtoVAZで働くロシアの自動車労働者を支援してゼネラル・モーターズ社に抗議書簡を送るよう要求している。

2006年7月28日、GM-AvtoVAZの労働者は、職場で発言権を得て、生活賃金や安全な労働環境をめぐる使用者との交渉で自らの利益を代表させるために、GM-AvtoVAZ労組を結成した。2週間後、同労組はロシアの労働法に従って会社側に対し、選出された組合役員の氏名とともに組合設立を通知した。

翌日、経営側は同労組のアンドレイ・リアピン(Andrei Liapin)会長の電話回線とEメール・アクセスを切断した。現地経営陣は、身体的暴行、不当な所持品検査、拘留、懲罰的な転勤などにより、組合員に嫌がらせし威嚇し始めた。2006年11月17日に、経営陣は組合のイルシヤル・シャラフトジノワ(Ilsijar Sharafutdinova)副会長を解雇した。

GM-AvtoVAZは、GMとAvtoVAZ、欧州復興開発銀行との合弁による自動車組立事業で、ロシアのトリアッティにある。GMが合弁事業の日常的な経営に責任を負っている。

IMFは加盟組織に対し、GMに書簡を送り、GM-AvtoVAZ経営陣に次のとおり要求するようお願いする。

●国際的に認知された労働者・労働組合の権利を十分に尊重・遵守する。
●これらの権利のあらゆる侵害を直ちにやめる。
●解雇された組合員を復職させることによって、速やかに権利侵害を救済する。
●現地経営陣に対し、組合を承認して対話・交渉を開始し、GM-AvtoVAZの労働者が直面している懸念や問題に公正に取り組む。

書簡の送付は下記まで:
Mr. G. Richard Wagoner Jr.,
Chairman and CEO,
General Motors Corporation,
300Renaissance Center,
Detroit, Michigan 48243,
USA
ファックス:+1-313-665-0746

IMFにも書簡の写しを送付していただきたい。

[2006年11月23日]