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アスベスト補償パッケージが確定

関連組合は、ジェームズ・ハーディー製アスベスト製品の被害者向け補償パッケージを確保したことへの誇りを表した。


オーストラリア/オランダ:
労働組合とアスベスト被害者団体は6年に及ぶ闘いを経て、ジェームズ・ハーディー製アスベスト製品の被害者への公正な補償を達成したことに誇りを表した。
2月7日にオランダで開かれた株主総会で、40年間にわたって40億オーストラリア・ドル(31億米ドル)の補償金を支払う案に99.6%の株主が賛成票を投じ、ジェームズ・ハーディーに対する抗議キャンペーンは終了した。
オーストラリア最大のアスベスト製品メーカーであったジェームズ・ハーディーは、オーストラリアに対する法律上の義務を避けるためにオランダを拠点とする親会社を設立し、19億オーストラリア・ドルの資産をオーストラリアからオランダに移した。
組合キャンペーンが始まったのは、オーストラリアのジェームズ・ハーディーが国際グループから分離、オランダの親会社が免責され、オーストラリアの債権者(アスベスト補償請求者を含む)の生命線が断たれたときであった。
この補償は、アスベスト被害者団体、労働組合およびニューサウスウェールズ(NSW)州政府が会社側と取り決めた。
「今回の取り決めにより、ジェームズ・ハーディー製アスベスト製品の現在および将来の被害者が適切に補償を受けられる」と、ポール・バスティアン・オーストラリア製造労組(AMWU)NSW州担当書記は述べた。
オーストラリアとオランダで行われたジェームズ・ハーディー製品の不買運動や株主総会での抗議も、最終的に同社を組合との交渉の席に着かせることになった活動の一部である。


[2007年2月8日]