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南アフリカで公務員ストライキ

6月13日、南アフリカ共和国で約100万人の公務員による全国ストが実施された。


南アフリカ:組合と政府との8カ月に及ぶ交渉にもかかわらず、要求について合意に達しなかったため、6月13日、公務員組合はストライキを決行した。
このストには、自治体職員、タクシー/バス運転手、電気・清掃スタッフ、国境検問所・空港職員、教員、看護師、裁判所職員らが参加した。
労働者の要求は以下のとおり。
●12%の賃上げ
●給与体系の改革
●医療扶助の拡充
●上級資格取得の評価改善
●勤務条件の全般的見直し

公共サービス省によると、政府は7.21%の即時賃上げと来年の引き上げについて協議している。これに加えて政府の提示には、看護師と専門職の給与を引き上げ、民間部門の同等職に近づけるという案も盛り込まれていた。現行案によれば、この引き上げは、看護師と弁護士については7月1日から実施される。教員と校長の給与は来年1月1日から、その他の教育労働者は来年4月から調整される。いくつかの区分の労働者は来年7月1日から、この追加的引き上げの適用を受け、2009年から適用される労働者もいる。
南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、このストを支援した。特別中央委員会は、夜間と午後のシフトで働く組合員に、デモ行進に加わるよう要請した。この要請は、労働法で2次的ストライキが制限されているにもかかわらず行われた。また同労組は、スト参加を禁止されていない組合員に対しても、昼食時に抗議行動を実施するよう促した。メディアはスト実施中の暴力行為や威嚇について報道し、組合はピケ隊に対する警察の過酷な扱いに不満を述べた。
この公務員ストは主に教育・保健部門に影響を与え、ほとんどの学校が休校となり、軍が病院で救急活動を行わなければならなかった。

[2007年6月18日]