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グルーポ・メヒコが鉱山労働者の殺害に関与

SNTMMSRM組合員20人が負傷し、15人が拘留され、1人が死亡した。


メキシコ:国際労働界は、メキシコ鉱山・金属・関連全国労組(SNTMMSRM)組合員の鉱山労働者レイナルド・エルナンデス・ゴンサレスが、グルーポ・メヒコに雇われた暴漢に射殺された事件に対して、行動を起こしている。
 報告によると、2007年8月11日午後8時30分、グルーポ・メヒコに不当解雇された約90人の労働者が、ソノラ州ナコサリのラ・カリダー銅山の近くで会合を開いていたとき、グルーポ・メヒコのロゴをあしらった数台のバスが労働者を攻撃した。
 SNTMMSRMの報告では、同社のバスに乗っていた男たちが労働者の集団に向かって石を投げ始め、直後に銃声が響いた。その後、労働者たちは車で他の場所に逃れようとしたが、同社に雇われた男たちに再び捕らえられた。報告によると、この2度目の衝突の際に再び発砲があり、労働者たちはゴンサレスが額を撃たれて死んでいるのに気づいた。
 地元紙の取材で、同労組は「20人の労働者が負傷し、ゴンサレスが殺された2時間に及ぶ衝突の間、警察は来なかった」と述べた。SNTMMSRMは、「現在、少なくとも15人のSNTMMSRM組合員が当局に拘留されており、そのうち何人かが拷問を受けているとの情報がある」とも報告している。
 労働者が会合を開いていた目的は、先ごろ裁判所がグルーポ・メヒコに解雇労働者の復職を命じたことについて話し合うためだった。SNTMMSRM指導者のナポレオン・ゴメス・ウルティアの承認を求めて46日間に及ぶストライキが実施されたあと、2006年6月に約90人の労働者が解雇された。グルーポ・メヒコは労働協約を破棄し、労働者全員を解雇した。その後まもなく、ストを主導した90人を除いて、ほとんどの労働者が1カ月単位の契約で再雇用されたが、組合代表もなく、以前の給付や労働者保護も与えられなかった。
 IMFは、直ちにフェリペ・カルデロン・メキシコ大統領と国際労働機関に書簡を送り、今回の殺害事件を非難した。「国際労働界は、政府とグルーポ・メヒコがSNTMMSRM組合員に対する暴力・迫害を後押ししていることに衝撃を受け、激しい憤りを感じている」と、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長はカルデロン大統領への書簡で述べた。「メキシコ政府は、そのような著しい人権侵害を無視し続けることはできないし、ゴンサレス暗殺に関与したグルーポ・メヒコの犯罪行為を擁護・幇助してはならない」と書記長は付け加えた。
IMFは世界中の加盟組織と組合に対し、カルデロン大統領に抗議文を、SNTMMSRMに支援・連帯の書簡を送るよう求めている。

書簡の送付は下記まで:
フェリペ・カルデロン
メキシコ大統領
Presidencia de La Republica
Residencia Oficial de Los Pinos
Puerta Central
Mexico, DF 11850
ファックス:+52 55 55 22 34 26
Eメール:felipe.calderon@presidencia.gob.mx

メキシコ鉱山・金属・関連全国労組(SNTMMSRM)
Calle Dr. Jose Maria Vertiz 668 Col Narvarte
03020 MEXICO D.F.
ファックス:+52 55 5530 0036

[2007年8月14日]