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ブラジルの金属労働者、雇用保障を求めて抗議行動

ブラジルの金属労働者が、雇用保障とILO条約第158号の批准を要求した。この条約は、使用者は正当な理由がない限り労働者を解雇してはならない、と規定している。


ブラジル:8月13日から15日にかけて、ブラジルで数千人の金属労働者が首都ブラジリアに結集し、国際労働機関(ILO)条約第158号の批准による雇用保障を要求した。この抗議行動で金属労働者は、全国労働協約の実施、交渉期限(9月)の一本化、金属労働者の全国最低賃金の設定も要求した。この行動はブラジル全国金属総連合(CNM/CUT)によって組織化された。

労働者は抗議の一環として、ブラジル議会、全国産業総連合、労働省、ILO事務所、高等労働裁判所、ブラジル最高裁判所まで行進し、雇用保障の要求を掲げる文書を手渡した。使用者の意思による雇用の終了に関するILO条約第158号は、1995年にブラジルで承認されたが、全国産業・輸送総連合の要求を受けて1年後に一時停止された。

組合は、ILO条約第158号の批准によって、ブラジルの使用者が労働者を毎年入れ替え、以前よりも低い条件で再雇用して賃金コストを抑えようとする広く行きわたった慣行の廃止を求めている。

ブラジリアでの行動に先立ち、ブラジルの金属労働者は6月27日にサンパウロ市で、7月25日にベロオリゾンテ市で、使用者団体の事務所前に集まって同様の現地抗議行動を実施した。

[2007年8月20日]