IMFニュース・ブリーフス
仮想世界セカンドライフでIBMに対する仮想抗議

イタリアのIBM労働者は9月27日、仮想世界で仮想抗議を行う。


イタリア:イタリアのIBM労働者は明日(9月27日)、グリニッジ標準時の午前9時から午後9時まで、この巨大コンピューター会社との争議を仮想世界に持ち込む。

イタリアで実施されたIBMとの労働協約更新交渉で、IBMイタリア従業員の過半数の支持を受けた従業員代表委員会は、少額の賃上げを求めた。これに対してIBMは「生産成果給付」を廃止、その結果、各従業員の収入が年間1,000ユーロ減少することになった。同社は、イタリアの労働者9,000人の代表との協議を拒否している。

組合員と支持者は、IBMが自社を宣伝したり、新しい顧客関係を作ったりするために利用している仮想世界、セカンドライフにある仮想のIBM「島」で同社に抗議する。イタリアのIBM事業所前での現実の抗議ピケとともに仮想ピケも行い、労働者が争議に関する情報を伝える。

このような仮想抗議は今回が初めてで、幅広くメディアの関心を集めている。イタリアのIBM労働者調整機関の行動は、グローバル・ユニオンのUNIとIMF、欧州金属労連、それに少なくとも18カ国のIBM労働者によって支援されている。仮想抗議への参加方法の詳細については下記サイトを参照。
www.uniglobalunion.org/secondlife

[2007年9月26日]