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ジンバブエで弾圧、NEWU組合員に対する暴行・逮捕

奇異で残忍なムガベ独裁体制下では、ビラ配りが犯罪行為になるようだ。


ジンバブエ:ジンバブエ労働組合会議(ZCTU)が計画した2回目の労働者集団欠勤の前後に、政府治安部隊は組合幹部の自宅を襲撃し、労働組合活動家とその家族を拉致し、平和なデモ参加者に暴行を加えて逮捕した。

報告によると、9月17日(月)から9月20日(木)までに、少なくとも10人のZCTU活動家・指導者が逮捕された。そのうち、ZCTU全国オルグのマイケル・カンドゥクトゥ、全国エンジニアリング労組(NEWU)のテニソン・ムチェファ、食品労連のジャスティス・ムチェニは9月17日、同月19〜20日実施予定の労働者集団欠勤に関するZCTUのビラを配っていたときに殴打・拉致された。NEWUはIMF加盟組織である。

3人は2日間にわたって暴行を受け、尋問されたのち、「不法妨害」の罪で告発され、保釈された。10月3日に出廷する予定である。

9月18日には、マタベレランドのリーズン・ングウェニャZCTU地域会長が、ブラワーヨで警察に連行された。その日の夜、治安部隊はラブモア・マトンボZCTU会長の自宅も襲った。会長が不在であることが分かると、治安部隊は弟のケネス・マトンボともう1人の男性を拉致し、ラブモア・マトンボを出頭させようとした。2人は収監中に暴行を受けたとの報告があったが、翌日、釈放された。

その間、9月19〜20日に大規模集団欠勤に参加していたジンバブエの労働者と連帯して、ロンドンのジンバブエ大使館前に少なくとも200人が集まった。ZCTUは、8月29日にロバート・ムガベ政権によって課せられた賃金凍結に抗議するため、2日間の就業拒否を呼びかけた。同政権は、政府の許可を受けない賃上げを全面的に禁止し、向こう6カ月間にわたり、すべての賃借料、授業料、サービス料金を凍結した。この新法を守らなければ、罰金か6カ月の実刑判決によって処罰される。

貧しい労働者の賃上げを全面禁止してから1週間も経たないうちに、ムガベ大統領は自分の給与を年間6,200万ジンバブエ・ドルから14億ジンバブエ・ドルに引き上げた。

労働者は、賃金を貧困基準線とリンクさせるために闘っている。この基準線は、国のインフレ率に従って毎月調整され、現在、記録的な7,600%に達している。

[2007年9月24日]