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一部の労働者が成果を得るも、トライスターでの闘いは継続

オーストラリアのトライスター工場で労働者の一部が解雇手当を確保したが、他の労働者のための闘いは続く。


オーストラリア:1年を超える闘いの末、組合交渉担当者は、活動していない車両部品メーカー、トライスターに残った労働者の大部分の解雇手当を確保した。23人の労働者は、組合が承認した協約の条項に従って解雇手当を全額支給される、と知らされた。

残った9人の従業員のうち何人かについても、数日以内に解決に達すると予想される、とオーストラリア製造労組(AMWU)のオルグを務めるマーティン・シュッツは述べた。「だが私たちは、すべての従業員が完全な受給権を得るまでキャンペーンを続ける」

トライスター争議は、この工場が実質的に操業を停止した2006年4月に始まったが、経営側は解雇手当の支払いを避けるために、勤続年数が特に長い従業員(最長45年)を引き続き雇用した。トライスター・ステアリング・アンド・サスペンションは、オーストラリアの新しい労使関係法を利用し、労働協約が失効するまで「余剰」労働者を雇い続けることによって数百万ドルを節約しようとしていた。

強制解雇に対して勤続年数1年当たり4週間分の賃金の支払いを定めた労働協約は、2007年2月に終了した。同社は、この協約期間が満了するのを待っていた。そうすれば、余剰労働者に12週間分の賃金を支払うだけですむからだ。

トライスター・キャンペーンは、これらの従業員の受給権を確保しただけでなく、その他のオーストラリアの労働者数千人が同じ悲惨な目に遭わないようにすることにも成功した。この事件が広く知れわたったことに当惑したオーストラリア政府は、解雇手当対象期間を12カ月に延長した。その後、AMWUと地域グループが圧力をかけ続けた結果、この期間は2年間に延長された。

[2007年9月21日]