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アルセロール・ミッタル世界協議会を設置

20カ国を超える国々の組合が、この巨大製鉄会社で労働者の諸権利の促進に取り組む。


カナダ/全世界:世界20カ国以上でアルセロール・ミッタル労働者を代表する組合が、9月16〜17日にカナダ・モントリオールで開かれたIMF初のアルセロール・ミッタル世界会合に集まり、アルセロール・ミッタル世界協議会の設置を全会一致で票決した。代議員は、以下のような共通の目標を求めて闘うことを約束した。

●労働協約を強化し、人並みの賃金、退職所得、安全な職場、労働者に影響を与える会社の決定における発言権を確保すること。
●企業投資により、新しい改良設備、最も高い環境基準、新製品開発を支援すること。
●安全で健康的な職場を確保し、地域社会や家族にとって健康的かつ安全で、環境的に持続可能な事業を達成すること。
●企業活動の影響を受ける地域社会の人権と、組合代表権を尊重すること。
●企業の買収・合併、投資戦略など、組合員に影響を与える事態の展開に関する情報を制限なく入手できるようにすること。
●雇用関係の完全性を維持し、アウトソーシングと外注をなくすこと。
●認知された国際労働基準を実施すること。

この合意は、アルセロール・ミッタル世界協議会の設置だけでなく、IMFと欧州金属労連、アルセロールが締結した現行の国際枠組み協約の対象範囲を広げ、すべてのミッタル事業を含めることも要求していた。アルセロール・ミッタルのラクシュミ・ミッタルCEOが会議で挨拶し、「当社は世界中で安全衛生基準の『向上』を目指して取り組んでいる」と主張する中、IFA実施に関するIMFとアルセロール・ミッタルとの議論は好調なスタートを切った。

アルセロール・ミッタルのバーナード・フォンタナ人事担当副社長も会合に出席し、「経営陣はIFAが『すぐにでも』実施されることを望んでおり、当社はIFAの適切な執行を確保するために資源を振り向ける用意がある」と述べた。

マルチェロ・マレンタッキIMF書記長は、IFAをめぐる討議に関して楽観的だったが、次のように強調した。「労働組合権、人権について交渉の余地はない。これは所与の権利だ。したがって私は、同じ協約をアルセロール・ミッタルIFAという新しい名前で締結したいと考えている」

アルセロールIFAは2005年9月に締結された。

[2007年9月18日]