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カナダ自動車労組とマグナが歴史的協約を締結

マグナ労使は、実施されればカナダの従業員1万8,000人に適用される新しい協力方法を考案する。


カナダ:カナダ自動車労組(CAW)とマグナ・インターナショナルは、カナダ最大の自動車関連会社と同じくカナダ最大の民間部門組合との新しい種類の関係を築く歴史的な協約を締結した。「この協約により、マグナとCAWは新しい協力方法を考案する」と、協約締結時にハーグローブ会長は述べた。「この途方もなく厳しい時期に自動車部品労働者を支援するCAWの能力が強化され、カナダの自動車産業も強化されるだろう」

10月15日に締結された「公平性の枠組み」と呼ばれる協約に基づき、マグナ従業員はCAW加入に関する無記名投票に参加できる。この協約は、職場選挙・一般投票を伴う革新的な新しい労使関係構造、多面的な紛争処理プロセス、ストライキに代わる協約紛争解決策としての最終提示仲裁の利用も定めている。

「公平性の枠組み」は労働協約ではなく、マグナの労働者が組合加入について投票し、協約を取り決めて承認し、問題を解決するプロセスに関する一連の原則である。この枠組みは、完全に実施されればオンタリオ州の約45カ所の製造施設で働く最大1万8,000人のマグナ生産従業員に適用されるだろう。

「マグナとCAWは、組織化された既存施設を通して、またカナダ自動車パートナーシップ協議会のような共同産業イニシアティブへの参加を通して、効果的な協力関係を確立してきた」とハーグローブ会長は述べた。

各工場のマグナ従業員は、新規協約を承認してCAWに加入するかどうかについて(独立役員の監督下で無記名投票により)投票する機会を与えられる。工場で働く労働者の過半数がCAW加入を支持すれば、その工場は新しいCAW−マグナ全国労働協約の対象となり、従業員はCAWに加入する。全国協約、CAW加入、その後取り決められる全国協約改訂のすべてについて、無記名投票によりマグナ従業員の承認を得なければならない。

マグナ・インターナショナルは世界で最も多角化された自動車関連サプライヤーであり、カナダで働く2万以上の従業員を含めて、23カ国で8万3,000人を雇用している。

CAWは現在、3つのマグナ工場の労働者を含め、独立自動車部品会社で働く2万5,000人以上の生産従業員を代表している。

[2007年10月24日]