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アルゼンチンのアルセロール・ミッタル製鋼所で労働者2人が死亡

アシンダール製鋼所で爆発事故が発生し、犠牲者が重傷を負った。UOMの金属労働者は24時間ストを実施し、死者を悼むとともに、安全性の向上と危険作業の条件改善を要求した。


アルゼンチン:アルセロール・ミッタル・グループ(世界有数の鉄鋼メーカー)に属するアシンダール製鋼所の金属労働者は、同製鋼所における爆発事故で亡くなった2人の労働者を追悼するためにストを行った。

2月5日(火)、請負業者SERSCAY SCに雇われるニコラス・コレア(22歳)とアルフレード・ディアンダ(23歳)が、他の6人の労働者とともにアシンダールの溶鉱炉の1つを修理していたときに爆発が起こった。彼らは重態で病院に運ばれ、2人とも2月9日(土)に亡くなった。

この悲惨な事故を受けて、金属労組(UOM)の組合員と指導者はストライキを指令した。「私たちは追悼ストに入った。この行動の目的は、今回の事故の性質に憤慨するだけでなく、22歳と23歳の2人の若者が犠牲になったことにも動揺している同僚たちの気持ちを表明することだった」と、UOMビヤコンスチツシオン支部のビクトリオ・ポーロン書記長はマスコミに語った。

事故原因は調査中だが、ポーロン書記長によると、修理していた「溶鉱炉の冷却時間が短縮されたことと関連がある」という。

IMF地域事務所は、またしても企業が適切な安全対策を講じていないことに遺憾の意を表明し、アシンダールに書簡を送って労働条件の改善を要求した。また、2人の同僚を失ったUOMにも弔辞を送った。

アシンダール製鋼所はロング鉄鋼製品を生産しており、ロサリオから南へ50キロメートルのサンタフェ州ビヤコンスチツシオンにある。

今回の事故は、この産業に見られる不穏な傾向の一端を示しており、このところアルセロール・ミッタル工場で発生している他の多くの死亡事故に連なるものである。

[2008年2月11日]