IMFニュース・ブリーフス
コロンビアの組合指導者が暗殺

暗殺された指導者の所属組合SINTRACARBONは、この殺害を非難し、責任者の逮捕を要求。IMFはコロンビアにおける人権・労働組合権の尊重を要求している。


コロンビア:全国炭鉱労組(SINTRACARBON)から入った嘆かわしい報告によると、同労組の指導者でバランカス支部委員会メンバーのアドルフォ・ゴンサレス・モンテスが暗殺された。

同労組によると、モンテスは3月22日に自宅で拷問され殺害された。同労組は、そのほかにも数人の組合幹部が脅迫電話や嫌がらせを受けており、正体の分からない人物が幹部らの自宅周辺をうろついていることについても懸念を表明した。

SINTRACARBONは、多国籍企業のBHPビリトン(オーストラリア)、アングロ・アメリカン(ロンドン)およびグレンコア/エクストラータ(スイス)が所有するカーボネス・デル・セレホンで働く労働者の組合である。同社はコロンビアのグアヒラ地域で採炭事業を運営している。

同労組は指導者の暗殺を非難し、「国家安全保障・司法・検察当局その他の機関に対し、速やかに調査を実施して責任者を逮捕し、過去10年間にコロンビアで発生した2,510件の組合幹部殺害事件のように、この犯罪が処罰を免れることのないよう」要求した。「どの調査も、組合幹部は痴情犯罪や強盗の被害に遭ったと結論づけている」と同労組は述べた。

ラテンアメリカのIMF地域事務所は、今回の殺害と、同労組幹部が脅迫・威嚇を受けている状況を非難している。同事務所は政府と関連多国籍企業に対し、人権を尊重し、結社の自由の行使に必要な保証を提供するよう求めている。当局への書簡で何度も繰り返しているように、私たちはコロンビアの労働組合運動に対する迫害をきっぱりやめることも要求している。

[2008年3月27日]