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オーストラリアで新規個別契約が禁止

新規のオーストラリア職場協約が禁止され、労働協約を求めて闘い続けているコクリア労働者を含めて、オーストラリアの労働者の権利が回復される見通しとなった。


オーストラリア:組合は、オーストラリア職場協約(AWA)として知られる新規個別契約の禁止措置が、3月19日にオーストラリア議会を通過したことを歓迎した。この法律は、旧リベラル政権のワーク・チョイス労働法によって剥奪されたオーストラリアの労働者の権利を回復するうえで、重要な第一歩である。

この禁止措置は、組合によって代表される権利を求めて闘っているコクリアの労働者にとって朗報である。しかし、オーストラリア製造労組(AMWU)は次のように警告する。

●コクリアには、組合を承認したり(たとえ労働者全員が労働協約を支持していても)組合と協約を取り決めたりする法律上の義務が、まだ課せられていない。

●同社は依然、組合を排斥する労働者と労働協約を結ぶ、いわゆる「従業員」協約を締結することができる。

●解雇その他の処罰行為に対する効果的な法的保護がほとんどないため、同社には今なお、組合の代議員や活動家を迫害する多くの手段がある。

「新政権は『年内に新しい労働法を導入し、使用者に対し、労働者の過半数が希望する場合には誠実に労働協約を取り決めることを義務づける』と誓約している」と、ジュリアス・ローAMWU会長は述べた。

差し当たり、コクリアの労働者とオーストラリア全土の組合は使用者に対し、オーストラリア国民の意志を尊重するとともに、労働者が自らの賃金・労働条件・権利を適切に保護する労働協約を締結できるようにすることを要求している。

「コクリア労働者は、ただブラブラして新しい法律を待っているわけではない。労働協約を達成するために職場でキャンペーンを継続している」とロー会長は述べた。

詳細については下記サイトを参照:www.imfmetal.org/ListenUpCochlear

[2008年3月26日]