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トルコの組合がメーデーの暴力行為に対する処罰を要求

組合は、政府による「国家テロ」の利用に異議を唱え、ILOとECHRに労働権・人権侵害で提訴すると断言した。


トルコ:労働組合総連合(DISK)、公務員組合総連合(KESK)およびトルコ労働組合連盟(TURK−IS)は、木曜日にイスタンブールでメーデーのデモ参加者に野蛮な攻撃が加えられた事件について、トルコ政府を国際労働機関(ILO)と欧州人権裁判所(ECHR)に提訴する。

トルコの警察は、各地の労働組合会館前に集まった労働者と、1977年のメーデーに警察によって殺害された労働者37人を追悼してカーネーションを手向けるためにタクシム広場まで行進していた群衆に対し、警棒、唐辛子スプレー、催涙ガス、放水銃を使用した。タクシム広場でのメーデー祝賀は政府によって禁止されているが、大晦日など他の祝賀や、その他のデモの実施は許可されている。

今年は38人が負傷し、530人が逮捕された。シシリにあるDISK本部は封鎖され、デモ開始に備えて本部の中で待機していた組合指導者と労働者を狙った警察による催涙ガス攻撃により、ガスが充満していた。警察による封鎖が原因で、労働組合活動家や政党メンバー、労働者(約1,500人)が数時間にわたって建物から出られなかった。ある組合役員によると、人々が建物の外で座って待っていたとき、警察が警告なしに最初の攻撃をかけてきた。DISKは同日午後2時までに、激しい警察の暴行を理由にタクシム広場までの行進を取りやめた。

「5月1日に労働組合と労働者階級に対する政府の敵意が明らかになった」とスレイマン・セレビDISK会長は述べた。「政府はイスタンブールを監獄に変えた。あらゆる種類の想像を絶する暴力を労働者に加え、非人道的に扱った。今、トルコ全国のすべての広場がタクシムになった。私たちの闘いは続く」と同会長は付け加えた。

IMFに加盟するビルレシクはDISKの傘下組合であり、トルコでメーデーの労働組合活動に参加し、これを支援した。IMFに入った報告によると、逮捕者のうち約150人がビルレシクとDISKの組合員だった。


[2008年5月5日]