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グルーポ・メヒコ、ストを理由にカナネア鉱山閉鎖を明言

鉱山労組スポークスパーソンのカルロス・パボンによると、労働協約が有効であるためグルーポ・メヒコは鉱山を閉鎖できない。同社は労働者を脅かそうとしているだけだ、とパボンは語った。


メキシコ:グルーポ・メヒコは、2007年7月30日に始まったストライキを理由にカナネア鉱山の閉鎖を決定した。裁判所は、このストを適法と宣言した。

グルーポ・メヒコは、この鉱山の閉鎖を発表する声明を出した。それによると、9カ月に及ぶストライキを理由に「当社は同鉱山を閉鎖し、法に従って給料を清算して従業員を解雇する」。

鉱山労組は、この発表は純粋に戦術的なものだと考えている。同労組の政治問題担当書記カルロス・パボンは、メヒカナ・デ・カナネア社の閉鎖と労働者解雇の発表は「戦術的なもの」だと述べ、次のように付け加えた。「誰もが知っているように、このストは適法であるから、会社側にそんなことはできない。会社は労働者を脅かそうとしているだけだ」

パボンの説明によると、集団的雇用契約が有効であるため、同社が一方的に鉱山を閉鎖することは法律上認められない。同社は調停・仲裁裁判所に鉱山閉鎖の許可を求めなければならない。

組合のスポークスパーソンによれば、労働者は冷静さを保って事態を認識しており、グルーポ・メヒコは「裁判所がストの合法性に対する上訴を認めてくれると予想していたが、思いどおりの結果にならず、今、わらにもすがろうとしている」。

世界有数の鉱山と目されるメヒカナ・デ・カナネアでは、約1,300人の組織労働者が雇用されている。

[2008年5月5日]