IMFニュース・ブリーフス

韓国の造船所労働者が作業の安全を求めて闘争


韓国金属労組は造船業における死亡事故発生率の高さに警戒感を表明している。IMF造船アクション・グループは、第18回ILO世界労働安全衛生会議で問題提起する。


韓国/シンガポール:韓国金属労組(KMWU)の報告によると、過去1年間に15人の造船労働者が労働災害で死亡した。このうち5件が今年に入ってから発生しており、最新例は5月22日に大宇造船所で起こったフォークリフト事故である。
活況に沸く韓国造船産業のおかげで使用者が多額の利益を得ている今、その富を生み出し、この産業好景気の原動力となっている労働者は、造船所の安全衛生に対する注意不足のために労働災害に遭い、命を落としている。
同労組の主張によると、この状況をもたらしている原因は、韓国政府が「造船部門自主規制安全管理システム」の採用により、最低安全衛生基準を緩和するとともに、安全衛生検査責任を現場に委譲したことである。この問題は下請労働の利用拡大によって悪化し、組合が下請労働者のために適切な安全訓練を行うことが困難になっている。
2008年4月にシンガポールで開かれたIMF造船アクション・グループ会合で、参加者は韓国造船業の職場安全衛生をめぐる状況に対して深刻な懸念を表明した。
IMF造船アクション・グループは、今年は6月29日から7月2日にかけて韓国で開かれる第18回ILO世界労働安全衛生会議の機会を利用して、政府、造船業使用者およびILO代表と会談し、この問題を議論して現行制度を廃止するとともに、安全衛生規則体系を強化することにより、韓国の造船所労働者の生存権・健康権を効果的に擁護すべく取り組む予定である。

[2008年6月10日]