IMFニュース・ブリーフス
団体交渉権求めて闘い続けるオーストラリアの組合

「団体交渉は賃金と生活環境水準を引き上げる」と、オーストラリアの組合は新しいテレビ広告で主張する。


オーストラリア:オーストラリアの組合は6月21日、労働者にとっての団体交渉の価値を強調する、2本の新しいテレビ広告を発表した。

これらの広告は、昨年の連邦選挙で政権交代を実現するにあたり重要な要因となった「Your Rights at Work」キャンペーンに連なる活動で、新政権が起草中の職場法に以下の規定を盛り込ませることを目指している。

●団体交渉権
●不当解雇からの保護
●組合によって代表される権利
●賃金・労働条件の改善
●職場における発言権

これらの広告には実在の労働者が登場し、賃金・労働条件の改善と社会全体に利益を与える可能性がある生活水準の向上における団体交渉の価値を強調している。

団体交渉によって、建設などの危険な産業の労働者は安全基準が向上し、教員は学級当たり生徒数の削減を勝ち取り、看護師は看護師・患者比率の改善によって患者ケア水準を引き上げ、多くの女性労働者が有給出産休暇を獲得した。
広告の発表にあたり、オーストラリア労働組合協議会のジェフ・ローレンス書記は次のように述べた。「今週、ラッド政権は、労働者の基本的権利を保護するうえで役立つ新しい全国雇用基準を発表した。これもまた有意義な一歩だが、ワーク・チョイスを廃止するためにしなければならないことがまだたくさんある」

広告は下記サイトで見ることができる:http://www.actu.asn.au/

IMF季刊誌『メタル・ワールド』最新号に「Your Rights at Work」キャンペーンを検証するスペシャル・レポートが掲載されており、下記サイトで閲覧可能:www.imfmetal.org/sr2-2008



[2008年6月25日]