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組合がトゥズラの安全条件について抗議

安全衛生改善を求めるトゥズラ造船所でのストライキに、5,000人を超える支援者が加わった。


トルコ:6月16日、トゥズラ造船所で300人の造船所労働者が、労災死傷事故の頻発に抗議してストを決行し、5,000人を超える支援者が参加した。

トゥズラ造船所では1992年以降、合計99人の労働者が亡くなっている。下請契約制度と安全規則の不遵守が、トゥズラでの死亡事故の主な原因と見られる。

労働者と支援者は午前7時に集まり、大通りを閉鎖してトゥズラの造船所までデモ行進した。この行動は、造船所の労働者を代表する組合リムテール・イスが組織し、議員や労働組合、芸術家、学者、国際監視団など、その他多数の組織が支援した。

抗議行動には何人かの造船所労働者も参加した。労働者の大多数は、毎朝5時に自宅に回ってくる使用者のサービス車で出勤していたが、その他の労働者は船で通勤していたため、集会に参加できなかった。抗議にあたって大勢の警察官が出動したが、ストには干渉しなかった。抗議行動は午後2時30分に終わった。

リムテール・イスのジェム・ディンチェ会長が集会で演説し、次のように述べた。「私たちは16年にわたって不正行為、不公正ならびに搾取と闘ってきた。使用者は、労働者は教養がなく意識が低いと言っている。使用者に尋ねなければならない――教養がなく意識が低いとしたら、私たちはどうやって船を造っているのか。本当は、教養がなく意識が低いのは造船所の使用者であり、教育しなければならないのは使用者のほうだ」

4日後の6月19日、タイップ・エルドアン・トルコ首相が(組合ではなく)造船会社の代表者と会談し、トゥズラ造船所での死亡事故について議論した。首相は会合後、安全衛生教育、安全検査官の増員、トゥズラを工業地域に指定して相応の規則を実施する計画を盛り込んだ、緊急行動計画を発表した。

[2008年6月20日]