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プラハのシーメンスで労使が合意

シーメンス労使は来年の工場閉鎖案に対する解雇補償について合意に達した。

チェコ共和国:シーメンスと労働組合OS KOVOは8月25日、来年閉鎖される予定のシーメンスSKVプラハ工場で働く労働者への解雇補償について協約を締結した。

この協約には次のような条項が盛り込まれている。

●実際に工場が閉鎖された場合、シーメンスは給料(平均賃金)16カ月分の解雇手当を支給する。これは従業員が事前に辞職しない場合に限られる。
●従業員は事前に辞職しない限り、2008年8月に1万5,000チェコ・コルナ(612ユーロ)の特別手当を支給される。
●8月から、従業員は月給(平均賃金)の35%に相当する奨励金を支給される。この奨励金は2009年6月まで毎月さらに5%ずつ(35%、40%、45%……60%)増額される。
●SKVは従業員の技能を保証し、最大3カ月間の技能向上措置を資金面で支援する。
●SKVが売却された場合、会社側は全従業員に賃金(平均賃金)3カ月分の転職手当を支払う。
●SKVは売却手続き中、その件に関して定期的かつタイムリーに労働組合に情報を提供して協議する。

シーメンス代表とOS KOVO代表から成る交渉グループは、これから枠組み協約に記載される個々の問題の詳細を詰め、チェコの法律に従うようにしなければならない。

この協約は、8月20日の労働者による警告ストと、シーメンスに組合員がいる他のヨーロッパ諸国の組合による国際連帯を受けて締結された。

[2008年8月27日]