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アーカーとIFA締結


IMFとノルウェーの加盟組織・合同産業労組は、アーカーASAと国際枠組み協約を締結した。


ノルウェー:有名な造船会社アーカーASAは10月28日、傘下企業で良好な協力関係を発展させるために、IMFおよびノルウェーの加盟組織・合同産業労組と国際枠組み協約(IFA)を締結した。

この協約は、「世界人権宣言、労働における基本的原則および権利に関するILO宣言、OECD多国籍企業ガイドラインに規定される人権原則を承認し、地域社会で基本的な人権・労働組合権の尊重に取り組む」同社の方針を反映している。

協約は結社の自由、団体交渉権、差別、強制労働、児童労働、安全衛生、生活賃金、雇用条件、労働時間、HIV/エイズ、環境問題および技能訓練に関する条項を盛り込み、国際労働機関(ILO)の中核的労働条約が設定した基準に言及している。

この協約はアーカーの全部門に関連しており、同社が子会社や第三者の仕事関係者に協約に定める基準を遵守させるために尽力し、不遵守があった場合は最終的に契約関係を打ち切る可能性があることを明記している。

調印は10月28日にオスロで開かれた合同産業労組の執行委員会で行われた。調印式では、マルチェロ・マレンタッキIMF書記長、アルブ・バッキ合同産業労組会長、ゲイル・アルネ・ドランゲイド・アーケル広報担当取締役、アートル・トラノイ・アーケル上級職場委員が、この協約の重要性について演説した。

アーカーは1841年に創設され、現在はエネルギー資源、エネルギー工学、海事技術、シーフード・海洋バイオテクノロジーの4つの市場セクターで事業を展開している。アーカー関連企業は2007年に5大陸で合計2万7,100人の従業員を雇用し、営業収益は総額620億ノルウェー・クローネ(70億ユーロ)である。

協約の英語版をIMFウェブサイトで入手可能。他言語版も手に入り次第掲載する。



[2008年10月29日]