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警察がキリュン電子のストを急襲

韓国でシリウス衛星ラジオの生産に従事する労働者が開始したKMWUのストを打破するために、キリュン電子は暴漢を雇って警察に通報、12人が逮捕されて1人が入院し、さらに多くの労働者が負傷した。


アメリカ/韓国:10月15日、機動隊が平和デモを攻撃し、3年前からストを実施してきたキリュン電子労働者を同社前から排除しようと試みた結果、韓国金属労組の組合員12人が逮捕され、大勢が負傷した。

これらの労働者は、全員が下請労働者派遣会社を通して雇われた女性であり、キリュンで雇用に関する平等と基本的な労働者保護を求めて闘うために2005年7月にKMWUに加入した。その後まもなく、会社側は組合加入を理由に解雇すると言って脅し始めた。労働者は直ちにストに入った。 キリュン電子は、アメリカで販売される自動車や船、ステレオに設置されるラジオ受信機、シリウス衛星ラジオの主要メーカーである。シリウスは、特にBMW、クライスラー、ダイムラー、フォルクスワーゲン、フォード、ボルボ、トヨタといった大手自動車メーカーと独占的なパートナーシップを結んでいる。

キリュン電子はKMWUキリュン部会との誠実な交渉を拒否しており、それどころか政府の支援を受けて虐待や嫌がらせ、威嚇に訴える戦術を採用している。今回の暴力事件が発生するほんの数カ月前、国際労働機関(ILO)結社の自由委員会は韓国政府に対し、キリュン労働者の権利に関する厳しい勧告を出し、「金属部門、特に……キリュン電子における下請労働者の雇用条件をめぐる団体交渉促進のために必要なすべての措置を講じる」よう強く要請した。

ILOは、「キリュン電子は労働組合員を不当に解雇し、民間警備員を雇ってストライキ中のキリュン労働者に暴力を行使させた」という申し立てに関して、独立調査を開始するよう韓国政府に要求した。「この申し立てが確認された場合、[韓国政府は]解雇された労働組合幹部を復職させるために必要なすべての措置を講じる……」か、「……すべての損害を救済するために相当額の報酬を与えるべきである」。

キリュンとの和解交渉決裂を受けて、KMWUに所属するキリュン労働者の代表団が10月16日にニューヨーク市を訪れ、シリウス経営陣との会談を要請した。シリウスは、これまでのところ代表団との会談を拒否している。

IMFはKMWUと緊密に協力しており、シリウスと提携する国際枠組み協約締結済みの自動車各社に働きかけている。

ストに追い込まれてから3年以上が経った今もなお、32人のキリュン労働者がピケを張っている。労働者たちは次の要求を掲げて闘っている。

●32人のスト参加者を韓国のキリュン電子工場の1つで(キリュンはスト開始後にソウル工場での生産を打ち切った)常用フルタイム従業員として直ちに復職させ、賃金や労働時間、性別に関して差別しないこと。

●キリュン電子は未払賃金をすべて支払うとともに、過去3年に及ぶ闘いで女性労働者たちが被った身体的・精神的苦痛と、長引くストによる裁判費用を補償すること。

IMFは加盟組織に対し、キリュン電子に書簡を送り、労働者に対する暴力をやめ、労働者の組合結成権を尊重し、正当かつ迅速な解決を目指して労働者およびKMWUと誠実に交渉することを要求するよう求めている。書簡は下記宛にファックスで送ることができる。+82-2-864-1672, attention Kiryung CEO, Mr. Yeong Hun Bae.

キリュン労働者への連帯書簡は、KMWU国際局にメール(at:inter@metal.nodong.org)またはファックス(+82-2-714-0662)で送付のこと。




[2008年10月22日]