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インドネシアの労働者が工場資産を競売にかけ、未払賃金を確保

インドネシアの労働者は、経営陣が支給金250万米ドルを払わないまま姿をくらましたのち、事態を掌握した。


インドネシア:バタムEPZに立地する会社の労働者が、工場の動産のすべてを競売にかけ、未払賃金の大部分を取り戻すことに成功した。エレクトロニクス部品会社PTリバテックの経営幹部は突然の閉鎖を発表した直後に、全員がフェリーで近くのシンガポールに逃亡した。

経営幹部らは、女性が大多数を占める労働者1,600人の賃金・離職手当およそ250万米ドルを支払わないまま姿を消した。

しかし、労働者はIMF加盟組織FSPMIの援助により、工場を占拠して可能な限りの資産(経営幹部が残していった3台のメルセデスベンツを含む)を競売にかけ、銀行の要求を拒否した。

銀行は土地その他の固定資産の所有権を保持したが、労働者は約150万ドル(未払分の60%)を取り戻すことに成功した。

「労働者は逆境に負けず団結を保ったおかげで成功を収めた」と、サイード・イクバルFSPMI会長は述べた。

アルナサラムIMF東南アジア代表は、「この事例は、正当な支給金を労働者に支払うことを回避しようとする他の企業に対する警告になるだろう」と語った。

[2009年2月25日]