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不安定労働が2009年労働映画祭の焦点に


第3回年次ジュネーブ短編労働映画祭では、世界中から寄せられた14本の組合・労働者関連映画が上映される。


ジュネーブ:第3回年次ジュネーブ短編労働映画祭では、雇用平等を勝ち取るための不安定労働者の闘いが目玉となる。上映される映画のテーマは、韓国の非正規労働者の物語とそれらの労働者が意見を主張するために取った抜本的対策、インドにおける契約労働者の平等を求める闘い、テルアビブ郊外の放棄されたショッピング・モールで生活する移民労働者の苦闘、組合によるEPZ労働者組織化の成功例である。

不法移民のビルマ人漁師を取り上げた映画が、審査員団によって2009年の最優秀短編労働映画に選ばれた。この映画『捨て去られた労働者:ビルマ人移民漁師の苦況』は国際運輸労連が製作したもので、タイの10億ドル輸出水産業で働くビルマ人移民労働者の虐待を明るみに出している。

上映されるその他の映画は、独立メディア擁護の必要性、児童労働撤廃を目指す組合戦略、女性労働者の母性保護の必要性、世界金融危機への鉄鋼労働者の統一的対応に焦点を当てている。

今年の審査員団は、グローバル・ユニオン・コミュニケーション担当者タスクフォースのメンバーで構成され、グローバル・ユニオン・フェデレーションと国際労働組合総連合を代表している。

この行事は6月16日午後7〜10時にジュネーブ中心部の歴史的なグリュッツリ劇場(rue du General-Dufour 16)で催される予定で、6時半に映画ファンを歓迎するレセプションが始まる。この映画祭は、すべてのグローバル・ユニオン・フェデレーションとITUC、TUACが主催する。映画は英語または英語字幕付きで、入場料は無料である。

詳しい情報と映画プログラムについては下記の映画祭ウェブサイトを参照:http://www.labourfilmshorts.org/

[2009年6月10日――クリスティン・ピーター]