IMFニュース・ブリーフス

メキシコで有名な社会運動家が暗殺

国際労働界は、労働権・人権擁護者のマヌエル・アロヨ・ガルバン博士の死を悼み、即刻かつ透明な調査を要求している。


メキシコ:IMFはメキシコ当局に対し、5月29日にチワワ州シウダードファレスで有名な労働権擁護者マヌエル・アロヨ・ガルバン博士が暗殺された事件の緊急調査を要求している。

アロヨ博士は、労働者の権利に関する一連のプロジェクトやマキラドーラの労働条件に関する調査でIMFと協力した。

アロヨ博士はシウダードファレス自治大学の社会学教授で、長年にわたってさまざまな社会正義団体(自身が設立した「人民独立組織」を含む)に関与してきた。

博士は、マキラドーラの人権・労働条件改善に向けた協力を社会運動に求める著作を執筆していたところで、長きにわたってシウダードファレスで結社の自由と労働権を守るキャンペーンを唱道・調整した。

アロヨ博士は44歳で、シウダードファレスの街頭で頭を6発撃たれたが、犯人はまだ捕まっていない。メキシコ連邦区のフリードリヒ・エーベルト財団(FESMEX)によると、アロヨ博士は過去2年間に殺害された7人目の大学教授である。被害者は全員、非政府組織活動や人権・労働権プロジェクトにかかわっていた。

シウダードファレスはメキシコ有数の暴力的な都市である。市内に約8,500人の兵士が配備されているにもかかわらず、昨年は1,600人前後が暴力の犠牲となり、ほとんどの場合、これらの犯罪は調査されておらず、犯人は処罰されていない。

IMFは、国際労働運動とともにマヌエル・アロヨ・ガルバン博士の死を悼むとともに、チワワ州と連邦政府に対し、博士を殺害した犯人を見つけ出して処罰するために直ちに手を打ち、シウダードファレスで人権擁護者や市民の生存権と身の安全を保障するよう要求している。

[2009年6月3日――エリン・ファーリー]